つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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ニートの180分クッキング。

 

おこしやす  つらら庵 ♪

 

ども、和雑貨屋つらら庵の職人、しょーちん。です。

ずっとこんなヘボ記事を読んで下さってる奇特&神様な方々なら前からご承知頂いてる事実だと思うんやけど、我がつらら庵の台所はこのしょーちん。が司っておる。

 

これだけ聞くと、しょーちん。ママの生活力が0に見えるでしょう?

 

今日の記事はしょーちん。ママの名誉の為に捧げようではないか。

 

あのね、決してしょーちん。が料理得意で、しょーちん。ママがド下手やからしょーちん。が料理してるわけではないの。

 

これには深い理由があるのや。

 

遡る事7、8年前‥‥

 

しょーちん。は夜間高校を4年間勤めて無事卒業。

全日制学校に通う多くの同級生より少し遅めの社会人スタートやったねん。

 

19歳の頃でした。

 

でもでも、この性格やからね。

どこかに就職するとか言う気は全く無くて、高校の時からお世話になってた庭師の仕事や、土木作業のアルバイトをしながらダラダラ過ごしてた。

 

しかも、アルバイトも毎日あるわけでは無くて、人手が要る時に呼ばれる形やから、ほとんど収入の無い月も有った。

でも、他で稼ぐことをしないで、ひたすら家で図書館から借りてきた"伴大納言絵詞"の模写をしてました。

 

どんな20歳やねん。。

 

でもね、ある時本当に仕事に呼ばれなくなったの。

民間の工事を多く受け持つ職場やったから、増税やの不景気の煽りやので、まず受注が入らんようなったのね。

 

しょーちん。はと言うと、パートに出てるしょーちん。ママの収入に依存しながら、好きな時に寝て好きな時に起きる生活。

 

そこでやっと思ってん。

 

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「ややっ?これってシンプルにニートじゃね??」

 

そこで急に焦り出してね。

しょーちん。は立派な日本画家になって、そこから華々しい人生がスタートすると思い込んでたから、今の、1人では生活が成り立た無い状況に怯え出したのや。

 

「いや!ニートは当人に働く意思も活動も無いことが定義や!活動は無いが意思が無いわけでは無いぞ!」

 

とかわけわからん言い訳を頭でしながら。

でも、それもある程度まで考えたらむなしいねんわ。

 

なんかないか?

とにかく、このままではあかんし、何よりしょーちん。ママに申し訳がないのや。

 

そこまで思い到って、一つの案が浮かんできた。

 

「そや!専業主夫になろう!そしたら家でグダグダしてる言い訳‥‥じゃない、自分自身のこの家での役割もキチッと定められるやん!」

 

それから、しょーちん。の花嫁修行が始まったのや。

 

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その時まだスマホもなかったからね。

分厚いしょーちん。ママの嫁入り道具(遠き過去の遺物)である料理本を手にしながら、一発目に作ったのが肉じゃが!

 

3時間掛かったねん!

 

それまでしょーちん。、スクランブルエッグしか作ったことなかったし、なんやったら制作の忙しい日々ではお腹いっぱいになりさえすれば毎日宇宙食でも良いと思っているので、まず、食に関心がない。

 

札幌までラーメン食べに行って来た?

理解不能

 

な、感じだったので、料理なんてした事なかった。

でもね、一作目にしては中々上手く出来て、しょーちん。ママも褒めてくれたのね。

 

 

それからほぼ毎日料理する生活になった。

しょーちん。ママに頼んで、料理させてもらってるんですよ。

 

料理って絶対毎日せなあかんし、尊い行為だと思うので、家庭内で早急に人権を確保したいと思ったら一番手っ取り早い仕事やと思うよ。

 

退職間近の虐げられたお父さんたち。

よく聞いとくんやで。。

 

でも、やっぱり基本そんなに料理好きではないので、時々何かしないといけなくて焦ってる時はどうしてもイライラしてしまう。

 

そんな時は、本で読んだ、ある事を思い出してるねん。

 

仏教では、掃除もお経上げも、弟子、師匠関係なく基本は皆んなでする。

生活自体が丁寧にこなす事で修行になる。

 

でも、唯一高僧にしか認められていない職務があると。

 

それが、料理。

 

料理は、己の命を生かす為にやむなく生命を屠殺し、そして水を大量に使う。(水は仏教ではとてもありがたいもので、粗末にしてはいけない)

とても尊い行為であり、修行の行き届いた者でないと手を出してはいけないと言われているそう。

 

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それとはすこーしズレるけど、家族の命を守っているのも、料理なんですよね。

"薬膳"なんて言うけど、本当は人間が長い歴史の中で試して来て、淘汰された食べ物の中で、薬も毒も無いんやと思う。

 

偏るからいけない。

 

家族の命(自分も含めて)に直結している営みが、料理。

しょーちん。の作る料理が毒にもなり薬にもなると思えば、頑張って美味しく、そしてなるべく体に良いものを作りたいと思うんです。

 

健康第一。

 

始めたキッカケは家庭内での人権回復という浅はかな考えやったけど、ほんまに料理が曲がりなりにも出来る様になって良かったと思う。

 

ニートで肩身の狭い思いをしてる全人間に告ぐ。

 

胃袋だけは掴んどけ。

例え今収入が無くても、台所に立ってる人間にはなかなか人は文句も言わんようなるねん。。

 

‥さっ、今日は豆腐ハンバーグするか。( ̄∇ ̄)

 

 

また、おこしやす  つらら庵

 

 

■ひとことコラム■

しょーちん。はね、我田引水かもしれんけど、無収入な時期が数年あっても良いと思うねん。

家族に寄りかかる時期があっても。(ただ、あまりに厄介者になってはイカンけど)

その時期に深く呼吸して、次に羽ばたく英気を養う事も必要な場合があるねんで。

 

◯本日の絵◯

墨牡丹、シベが入りました。

ここが締まると絵も締まるね。

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◯本日の猫◯

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◯つらら庵YouTube

硯がツルツルになって墨が下りにくくなった時の手入れの仕方です!

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コチラから→https://youtu.be/KtWOZbGFKM4

 

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