ハンドメイド制作過程♪ 伊藤若冲・象鯨図屏風のコースター。
おこしやす つらら庵 ♪
まいどっ!和雑貨職人のしょーちん。、、、やと思う。(笑)
…さて、今日のお題は~?
知ってますか?この象さん??
描いたのは江戸期の画家、伊藤若冲。
八百屋の身ながら、40歳で弟に家督を譲り、それからは命尽き果てるまで独自の芸術を創り上げていった稀有な出歴の画家です。
一応我が国最大の流派である狩野派の流れを汲んでいますし、一時期入門していたという経歴もあるのですが、個性が出まくっています(笑)
狩野派は粉本主義といって、先人の遺した画法を忠実に受け継いで行くのが掟となっています。
己の道行く若冲には合わなかったのでしょう。(破門されたと言う説も有る)
若冲が象と鯨を描くとこうなるのです。
引用:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/photo/0000044000/0000043099/notice_img.jpg
これまた個性的♪
おそらく若冲は象を実際に見てはいないと思います。(クジラはあるのかな?)
伝承されてきた絵と想像力の力を借りて描いたのでしょう。
それにしてもこの大胆な構図。
明らかに白と黒を対比させたかった事が見て取れます。
空間を波で目いっぱい取っているのに密度があるのはとても不思議です。
墨を水に遊ばせて偶然できたシミを活かす、”垂らし込み” で描かれた鯨の黒も良い。
しょーちん。もこれに因んだ和雑貨を製作中なのや!
若冲のこの白象を見て虜になったと言うお客様からのご依頼品です。
鯨と象、一対でのコースターと、長方形のスマートフォンを置くコースターをご依頼頂きました!ありがとうございます(^-^)
これは作った下図を布に転写し、描き始めたところ。
実物と見比べながら、繊細な墨のグラデーションを布上で再現します。
全部同時進行です。
こうして、まとめてご注文して下さったものは特に、一個一個の仕上がりにバラツキが出て欲しくない。
同時進行で進めてゆくと、描き込みの密度、空気感を一定に揃える事が出来ます。
常に他の物と見比べながら。。
もう少し描き込んだら絵の作業は終了です(^^♪
因みにつらら庵では信頼のできる布専用の顔料を使っていますので、洗って繰り返しお使い頂けるのが特徴です。
いやぁ、さすがデザイナーの先駆けとも評される若冲。
この鯨と象をがま口に仕上げたくなってきました。(笑)
じつは
大分前にも一度この題材で作ったんですけどね。
次はこの形ではなく、横長のしっかりしたタイプの物。
そして、底切り替えにシルバーのレザーなんてかっこよくないですか??
……いかんいかん。
また寄り道してしまう(^^;)
そういうとこやで!しょーちん。!(笑)
それではこの辺りで。
今日も一日ありがとうございました~☆
また、おこしやす つらら庵 ♪