” 千載具眼の徒を待つ ”
おこしやす つらら庵 ♪
” 千載具眼の徒を待つ ”
「計り知れないほど長い間待てば、見る目の有る者も現れるだろう。」
江戸時代の日本画家伊藤若冲はどんな思いでこの言葉を遺したのでしょう。
先に開かれた若冲の展覧会が大好評で迎えられ、連日長蛇の列を作ったのはまだ記憶に新しい。
引用:http://edo-g.com/img/00013_l.jpg
知らない人が見ると、まるで長い修行の果てに悟りを開いた名僧にも見える。
青物問屋(今で言う八百屋)の長男として生を享けるが、40歳で家督を弟に譲り、嫁も娶らず、その後死ぬまで絵を描き続けたという謎の多い画家。
何処かに絵を学んだという記録は無く、独学で狩野派寄りの難しい筆法を習得したとされている。
引用:http://www.tobikan.jp/media/img/exhibition/2016_jakucyu_03.jpg
こうなるともはや狩野派でもありません。
細部への異常なまでの執着を見せ、羽の筋、トサカのつぶつぶまで気の狂わんばかりに描かれている。
好き嫌いの分かれる画風ではあるが、卓越した技術は誰の目から見ても明らかである。
…はい!固い話し言葉でやってきましたがもうええやろ!しょーちん。らしくないっ!(^_-)-☆(笑)
しょーちん。は、独学と聞くだけでその画家に興味を持ってしまいます。(#^.^#)
なんか愛おしくなるんですよね~。
一人黙々と画室に籠り、人とも会わず(関係ないか。(笑))画法の習得に邁進してる所を想像するとね。
千載具眼の徒を待つ。
確かに、若冲が評価されたのはまだまだ最近のこと。
美術史には以前から登場していましたが、飽くまで”奇想の画家”としてです。
近年になり若冲の絵を奇想とする世間の見方に異を唱える評論家等が現れ、やっと正当な評価をされるようにりました。
待った甲斐が有ったってもんですぜ、若冲はん!(*'▽')
死んでるけどネ。(笑)
若冲の持ち味と言えば細密描写・極彩色ですが、しょーちん。は水墨画が好きです。
引用:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/da/17fb0620b83981320ae48d049edb6767.jpg
同じ鶏でもこちらは墨のにじみによる跡を最大限活かし、巧みに羽の境目を描いています。
このような描き方は若冲以前になく、初めて意識的に墨の周りに出来る筋を活かしたといえます。この技法を筋目描きと言います。
極め付きはこちら!
なんとまぁかわゆい事!!!( *´艸`)
若冲が活躍した江戸期に、こんな、今見ても可愛いと思える絵を描けたという事が信じられないくらい。
こう言った自由な発想も、独学ならではなんやろなぁ。
この時代、”狩野派にあらざれば画家にあらず”の時代やし、師の画法から一部たりとも出てはならないのが普通。
こんな魅力たっぷりの若冲はんにしょーちん。もあやかりたいのです!
そこでこんな物を今日は作ってました!←強引(笑)
あは、ちょいしわくちゃやね。(;^_^A(笑)
この子ね。
因みにこれは対の屏風なんですが、左隻にはクジラが描かれてます。
若冲らしいぶっ飛んだ構成の作品。興味のある方はググってね。(笑)
布地がザラザラで描きにくいんですが、それがためにかすれてえぇ感じになりました(^^)
裏は控えめに、若冲作の違う象さんを描き入れ。
しかし、どう描こうと若冲やな。(^-^
それでは今日はこの辺で!
また、おこしやす つらら庵 ♪
〇今日の水墨DEアニメ〇
「ガンダム」
~おまけ~
〇バック制作メイキング〇