伊藤若冲 "鼠婚礼図" の謎。
おこしやす つらら庵 ♪
ども!和雑貨屋つらら庵の職人、しょーちん。です。
2020年、今年は子年であります。
干支の中で一番最初にゴールした子。
実は丑さんの背中にずっと隠れてて、ゴール直前に飛び出して1位取りよってん。アイツ。
そんなずる賢い子年ですが、伊藤若冲にこんな面白い絵が有るのをご存知ですか??
伊藤若冲・筆 「鼠婚礼図」
若冲といえば派手派手しい原色使いの絵を想像しがちやけど、実は水墨もよく描きました。
この絵も墨だけで描かれています。
‥この絵、よく見るとすこーし妙な事に気が付きませんか??
タイトルが鼠婚礼図なのに、、、
新郎新婦がいない!
ね?どこにも新郎新婦らしき鼠がいない。
裃(かみしも)を付けてる鼠がいるけど、どうも新郎っぽくないし、これは仲人か?
どちらかといえば、画面外に新郎新婦がいて、実際に描かれてるのは、婚礼に参列した鼠たちの酒宴のシーンと見たほうがいいらしい。
画面右下から左上へ向かおうとするこいつらは何やろ?
一匹は足取りも軽く、盃を抱える鼠仲間の尻尾を持ってズルズルと引きずってるように見えるけど、引きずられてるネズミは完全に前後不覚のヘベレケ。
酒宴に参加する風やのに、もうどっかで呑んできたって事かな?
あと、この絵全体の構図。
東洋画の慣例として、"余白を空ける"というのは珍しく無いんやけど、このように真ん中に、しかも対角線に余白を取ることはあんまりしない。ってか、そんな奇抜な事考えるのは若冲だけやと思う。
この余白に何を現したかったのか。。
一つ言えることは、この事により2匹の鼠が遅れてやってきて、今しも宴席に参加する所、、、というストーリーを感じることができます。
‥出来ますっていうか、しらんよ、実際は。
あくまでもしょーちん。の独断なのや。
何せ、伝統とは少しハズれた描き方や着想は若冲ならでは。
しょーちん。も大好きな絵の一つです。
そこで。
2020年、子年!
しかも若冲好き!ということで、こんな物を作ってみました♪
伊藤若冲、鼠婚礼図ブローチです。
前にご紹介した白象ブローチと同じ方法で、一から手描きして作りました。
どの鼠も可愛らしくて迷ったのですが、やっぱりこのベロベロ鼠がでしょう!
よってるくせに目は円で真顔なのがオモロイ。
盃を持つ手足もカワイイ♪
なかなか若冲の筆さばきを真似ることは難しいのですが、なんといってもこのブローチの特別なところは、オールハンドメイドなのはもちろんのこと、若冲と同じ画材、手法で描かれ、作られているということ。
minne内、つらら庵ギャラリーにて販売していますので、またご興味のある方はこの記事下のバナーからお越しくださいね(^^)
最後に、このブローチの製作過程をつらら庵YouTubeにアップしてありますので、製作方法の裏側を見たい方はこちらからおこしやす!
‥アフレコがグダグダな事は言うんじゃねーぞ。。(笑)
コチラから♪→https://youtu.be/keork002-r8
それでは本日はこの辺で!
今日も記事をご覧くださりありがとうございますやで〜☆
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