真実の嘘。
おこしやす つらら庵 ♪
ども、和雑貨屋つらら庵の画家兼職人、しょーちん。でやんす。
‥最近絵描いてなかったから、なんか画家気取りするの気が引けててね。
いや!画家なんてプロテストや資格があるわけでは無いねんから今日から画家や言うたら画家や!
最近お風呂入ってから寝るまでのスキマ時間をなんとか絵の時間に当てているので、(ここで言う絵はイラストや練習の類でなく、日本画の本製作)少し自信持って絵のことも記事に出来るようになってん。
今はね、牡丹の製作に取り掛かかってます。
これは本製作と同じサイズの別の紙に、下図を描いているところ。
↓下図の詳しい作り方については過去記事をドゾ↓
日本画 基本的な下図の作り方② ~完成編~ - つらら庵日和 ~令和 お絵描き&ハンドメイ道の巻~
‥しかし、スマホから過去記事の貼り付けちゃんとできなくなってんけどこれどないなん?
いちいちイライラすんのよね、はてなブログ。
いや、無料で使わせてもらってんのにあかんな。。
あれ、なんの話?
そうそう、下図なんですが、前にも言ったように、芸術は嘘が必要です。
しかも、"真実の嘘" です。
謎かけを言っているみたいですが、本当にしょーちん。は思うのやけど、例えばさぁ、散歩してて、とてもとても胸に焼きつくような真っ赤な夕日を見たとする。
思わずポッケからスマホを取り出し、パチリ。
しかし、帰ってきてその写真を見ると、いまいち赤さが足りない気がする。
いや、目という臓器に映じていた赤は、たしかにこれくらいの赤だったのかもしれない。
でもやん。人間には心っちゅーややこしいものがある。
昨日親とのわだかまりが解けて、仲直りした後に見る夕日は、実際より赤く見えるでしょう?
長年連れ添った恋人を亡くした後に見る海原は、心持ち騒いで見えるでしょう?
ま、ここまで言うと大袈裟ですが、きっとあなたはその赤が足りない夕日の写真を、スマホのレタッチ機能で鮮やかに、そして強くします。
すると、自分が実際見た(感じた)夕日に近づく。いや、正しくこれだ!、、、となる。
これはね、"嘘であり真実"なんですよ。
この2つは同居します。
なぜなら嘘の反対は真実でなく、"正や確"に近いからです。微妙なことですが。
‥さてさて、絵も一緒でね、時には感じたことをそのまま表したいが為に嘘をつきます。
これは現時点の下図です。
まだ左下の葉の茂みと、花のバランスが落ち着いてない気がしますが。
この下図の元になったスケッチはこれです。
茎や葉の姿はほとんど下図と変わらないのですが、花が違うんです。
この花の形では、牡丹の富貴なイメージが表せないと思ってん。
なので、
これはまた別の牡丹のスケッチなのですが、これに少し手を加え、先ほどの茎に、丁度頭だけすげ替える感じで下図を作っています。
その時点で、あそこにもここにも、世界中どこにもない花になっているのですが、しょーちん。のイメージであり、真実の牡丹が姿を現すんです。
こういう事が出来るのが芸術の醍醐味です。
ルールもなく、自分の見たいように世界を見れる。作れる。
言わば、神様と同じ事が出来るのが芸術の分野です。
‥あ、でも、くれぐれも奥さんとかに嘘はつかないように。
なぜなら女性と言う生き物は、嘘を見抜くことにかけては神様よりも凄いからです。
威張ったり嘘ついたりするのは自分のこしらえた芸術の部屋の中だけにしましょ。
あんたの身の為だよ。。
それでは今日はこの辺りで!
本日も一日ありがとうございました〜☆
また、おこしやす つらら庵 ♪
■ひとことコラム■
よくさ、お爺さんお婆さんが言う、
戦時中食べた芋粥みたいなのがびっくりするほど美味しくて、のちのち食べて見るとびっくりするほど不味くてガッカリしたみたいな話あるやん?あれもね、脳が嘘付いてるんですよ。
その時の感動を美化してるんです。
でもでも、それは"真実"でもある。その芋粥はきっと、この世のものとは思えぬほど美味やったんですよ。。
◯本日の絵◯
「脳内スケッチ」
◯本日の猫◯