つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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"スミレはただスミレとして咲けばよい" 岡潔の春。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日もお散歩行ってきました♪

昨日と変わらずのぽかぽか陽気でしたが、明日からまた寒くなるみたいですね。。

 

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この花、何か解りますか??

スミレの花です。

 

とても小さな花で、おそらくしょーちん。のように、探そうとしないと見つけにくいかもです(;^_^A

木陰にひっそりと咲くのですが、小さいながらとても趣のある花と言うか、日本らしい可憐さを感じます。

 

スミレの花と言えば、しょーちん。はこの言葉をいつも思い出します。

 

 

”スミレは、ただスミレとして咲いている。自分が咲く事によって、野原にどんな影響を及ぼすかなどとは考えていない”

 

 

http://stat.ameba.jp/user_images/20140516/06/kazenotsudoi/06/cf/j/o0692102412942522540.jpg

出典:http://stat.ameba.jp/user_images/20140516/06/kazenotsudoi/06/cf/j/o0692102412942522540.jpg

 

この写真、どんな状況??( ゚Д゚)

いや、もっとちゃんとしたカッコイイポートレートもあるんですけど、画像を探していて見つけたのでこれを紹介画像にしてみました。

まぁ、なんか天才らしくていいんじゃない??(笑)

 

この人は、日本が誇る天才数学者、岡潔(おかきよし)さんです。

 

知らない人が殆どでしょう。

え~っとね、なんかね、各国の数学者が頭を揃えても解けなかった三つのなんやらをね、一人で解いたと言われる天才です。

え~っとね、多変数関数のなんたらこーたらやったかな??

 

…頭の悪いしょーちん。はチンプンカンプンです(笑)

 

先ほどの言葉はこの岡潔さんの言葉で、しょーちん。はとても好きな言葉です。

岡潔の人生をそのまま表しているかのようで…。

 

この間の金曜ロードショーでは、岡潔の人生がドラマ化されていました。

岡潔佐々木蔵之介さんが、そして妻を天海祐希さんが演じていて、なかなか面白かったです。

 

岡潔ってね、ずば抜けて頭が良いもんやから、皮肉な事に周りの皆に理解してもらえないのね。先を行きすぎてて。

随分長い間国内の学者に自分の学説を認めてもらえず、赤貧を強いられ、やっと海外の数学者に認められて文化勲章を受章するまで苦労の連続やったそうです。春が来るまでじっと耐え忍んだ。

 

天才って孤独なんですよね。実は。

ガリレオなんかもそうやったんやろなぁ。

 

地球が回ってるのを知ってるのに皆から、

 

「んなことわるかいなぁ!星とか太陽みてみぃ!みんな流れてってるがな!ほんまにあほやでガリガリは。」

 

とか言われてたんやろか??(笑)

 

岡潔はまさしくスミレでした。

自分の正しいと思った事ならすればよい。それが世間にどういう影響を与えるかなんて考えてはいなかった。

 

でもね、そんな純粋無垢な数学オタクスミレの面倒を見る奥さんが大変やがな(;^_^A

岡潔の妻も、自分では理解のできないような旦那の論文を、何とか理解してもらおうと国内の学者を訪ね回って見せてたらしいです。

 

ほんまに旦那を信じてたからこそできる事ですよね。

奥さんもえらい。

てか、奥さんがえらいよね。

 

しょーちん。がそんな偉大なる我が国の数学者、岡潔を知ったのは偶然の事でした。

ある時ね、図書館の ”図書落ち” を貰いに行った時の事。

図書落ちとは、人気が無く貸し出しがあまりない本を、年に一回図書館が整理して処分する本の事です。

いわゆる本の戦力外通告です。

 

職をはく奪され、この行き場を失った本達は、年一回図書館の一室に集められて、市民が自由にもらい受けて良いようになっています。

 

しょーちん。もこの図書落ちがある日には行っているのですが、たまたまそこで発見して貰ってきたのが、岡潔著の春宵十話です。

 

 

春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)

春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)

 

 

考えたら、この本が図書落ちになってること自体、こんなに偉大なる岡潔を日本人の大半が知らない事を物語っているようでなんか複雑ですね(;^_^A

 

この春宵十話は、数学の小難しい話は殆どなく、岡潔の人生観や、世間の風潮への批判、思想などが綴られていて、なかなか楽しく読ませてもらった記憶が有ります。

 

ただ、岡さんは天才の例に漏れずかなりの変人。

長靴が冷たい方が履いた時気持ちいいからと自宅の冷蔵庫で冷やすような人なのでちょっと思想も偏っています(^^;)

 

この本の中でも、

 

「スポーツをやりすぎると人間は野生化するからやめろ」

 

とか、

 

「全ての思想、風習を戦前に戻し、そこから軍国主義を抜けばよい」

 

とか、どれも強烈な偏見です(笑)そこがまたおもろいんやけどね(^^)

 

http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20160523000073_comm.jpg

出典:http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20160523000073_comm.jpg

 

ちなみに岡さんは家に居る時もずっと数学漬け。

集中している時に家族が話しかけようものなら、

 

「だまれ!非国民!!!!」

 

と叫んだらしいですよ。

あかん、やっぱり天才はおもろいわ(笑)(友達にはなりたくないけど(;^_^A)

 

 

でも、ほんとに周りの目を気にし過ぎやなぁと思う。現代人は特に。

岡さんみたいに極端にではないけど、しょーちん。も自分の信じた道を突き進みたいとは思う。

 

”スミレはただスミレとして咲けばよい”

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

 

 

 

 

 

 

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