日本画 簡単な仮張りの方法。 其の2
おこしやす つらら庵 ♪
昨日もんすごい風でしたよね??
外でカランコロンと何かが転がる音もちらほら。
暴風の夜、しょーちん。はとある事を気にしていました。蠟梅の花です。
この花ね。。
しょーちん。のいつもの散歩コースに咲いていた物を写メしました。
その、暴風だった日のお昼頃撮影。
で、その夜はあまりに暴風だったので、きっと散ってしもたんやろなーと考えてたんです。(´・ω・`)
この写真を撮った日は、ふと思い出して以前近所のデパートのゲーセンで取った庵主様も連れ出しました♪
早くに〇いろジ〇ンの、ジ〇ンちゃん方式で写真を撮りたかったのですが、出かけるたびに忘れてのぅ。
今回晴れてデビューじゃ!!
・・・に〇いろジ〇ンの話はやめとこ。何か、今ややこいし。。(笑)(;^_^A
庵主様(仮)も、咲き誇る蠟梅に見惚れておりました♪
やべ~。後ろ姿も激似!
(笑)
蠟梅をしょーちん。が眺めていると、近所のマダムがやってきて、
「良かったらもっていって下さいよ~。どうせ散るんやからね~。」と、優しい言葉を掛けてくれたのですが、遠慮して折らずに帰ってきたのです。。
あんなすぐに暴風で吹き散らされるんやったら、素直に貰ってスケッチすりゃ良かったなぁ。( 一一)
さてさて、まぁ~たいらん話してもた。
今日は仮張りの方法講座パート2でしたね!!
昨日はサイズスケールのご紹介で終わってました。次はこのスケールを使ってSMサイズに和紙を切り出してみましょう☆
1.スケールの使い方
まず、紙の四方に5mmの余白を取らなければなりません。
何故なら、この5mmの余白部にマスキングテープを貼るからです。
なので、和紙の切り出しは、絵の実サイズ+周囲5mmを見て切らなければマステを貼るところが無くなってしまうという事ですね♪
上の写真の様に、紙の角ニ辺に予め5mm幅の線を引いておきます。
ひじょ~に分かりにくいですが、SMと書かれた線の枠に、先ほど5mmの余白を見て引いた線を合わせます。
合わせるのは紙の角ではありません。5mm取った線上です。
合わせたらスケールの端を定規代わりにして線を引きます。
線が引けたらこのようになります。
これで完成ではありません。残りのニ辺も5mmの余白を取りましょう。スケールで引いた線から更に5mm計って…
線を引きます。
これで、絵の実サイズ+周囲5mmの余白が取れました!(^_-)-☆
これを切り出します。
ここまできてようやく準備が整いました。
もちろん、つらら庵流のスケールを使わなくとも、定規で計って切ることも出来ますが、四隅を上手く90度で切らないと歪むのでスケールを使うのがおススメです!!
さて準備も整ったことですし、ここで仮張りに使う道具を見てみましょう。。
2.仮張り道具これだけ
この間の裏打ちとは違って、そんなに道具は必要ありません。
先ほど切った本紙、お水、水刷毛、(何でもよいがきれいなものを。)マスキングテープ、パネルです。
パネルはシナベニア等、少し厚みのあるしっかりしたもので、本紙よりも一回り大きい物なら何でもOKです♪
しょーちん。使用の物はタンスを捨てる時ばらした端材で作った物です。(笑)
ちなみに、10号以上のサイズに描く時は、仮張り前に本紙に裏打ちをしておくのですが、小さい絵の場合は描き終わった後で裏打ちをしても大丈夫です。
裏打ちについては過去記事をご参照ください~。(/・ω・)/
3.本紙の下準備
まずは、本紙を裏に返して水を刷毛で塗ります。
あまりびしょびしょにせず、ムラの無いようにまんべんなく塗ります。沢山濡れているところや、あまり濡れていないところが有ったら、均等に濡れている状態になるようにします。
ま、水なので余り神経質にならなくても大丈夫です☆
少し紙を寝かして湿り具合を均等にします。
上の写真の様に、紙を横から見ても水がテカテカしていないぐらいが丁度よい湿り具合です。この時点で、埃やゴミなどが無いかチェックし、紙を表に返します。
4.貼り込み
紙の一辺から貼って行きます。
四辺のどこから貼っても良いのですが、必ず守らなければならないのは、一度どこかの辺を貼ったら、次に貼る辺はその対面(辺)を貼ること。
分かりにくいですが、L字に貼ってはいけないということです。L字に貼ると角にシワが寄ります。
マスキングテープを5mm余白を取った線に沿ってキレイにパネルに貼り込みます。
貼った後、爪の部分で強く擦ってしっかりと本紙とパネルに密着させてください。
あまり強く擦ると爪がアチチなるので気を付けてネ。。(笑)(;'∀')
貼れたら次は先ほど言ったように、その対面を貼ります。
今度は一旦和紙のみにマステをしっかり貼り、軽く引っ張りながらパネルに貼ります。
引っ張ると言っても、たるみが無いようにするだけです。あまり強く引っ張ると、さっき貼ったマステが剥がれてしまいます。
和紙の上から軽く撫で付け、空気を追い出しながらパネルにマステを貼り付けます。
和紙は強靭ですが、湿り気を帯びている時に強く擦ると毛羽立つのでここでも優しく軽く。。
和紙と女の子には優しくですよ~。(笑)(^_-)-☆
さてさて、もうちょいで終わるのでがんばって!(^^)/
今、上下の辺が貼り終わりました。次は横ですがどちらからでも構いません。しょーちん。は左からはりますよ~。
要はさっきと手順は一緒。5mm余白にマステを貼って…
パネルに強く接着!
その次はこの対面である最後の辺を貼る…
空気を押し出しつつ貼るのを忘れずに!
・・・これですべての辺が貼れ、袋張り状態になりました。
見事にシワも伸び、描きやすい画面が作れましたね!!
この、和紙が湿っている時点では多少のシワやたるみが有っても大丈夫です。
紙は湿ると膨張する性質があります。乾いて行く過程で紙は収縮し、シワもたるみも引っ張られて最終的にはピーンと綺麗な画面になります。
5.完成!
日陰で完全に乾かせば完成~。
お疲れ様でした!!(*^^)v
これで線を引く時もシワに引っかかることなくスムーズに運筆できますし、絵の具も偏らずムラなく塗れます♪
今回は簡単な仮張り方法を説明してみました。良ければ参考にしてみて下さい~☆
本当はマステは使わずノリで周囲を貼るのですが、小さい絵の時はこの方法で十分です。道具もそんなにいらないですし、描いた後もはがしやすいしネ。( ´∀`)bグッ!
次の記事では、この仮張りした本紙に桜を描くために下図(したず)を作る所をご紹介しようと思います。
和紙には鉛筆の線を描いたり消したりできません。
なので、本紙と同じサイズの別の紙に予め構図を練っておくのです。これが下図ね。
連続で日本画実践の記事を書けるかは分かりませんが、なるべく間をあけずにアップしようと思いますのできままにのぞいてね~☆(*^^)v
それでは今日はこの辺で!
また、おこしやす つらら庵 ♪