つらら庵日和 ~平成お絵かき道の巻~  

日々、ハンドメイドとお絵かき修行に励むつらら庵の職人日記。

いざ、加山又造展へ! 其ノ弐。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

ささ、昨日の続きです(^^)

 

turara-an755.hatenablog.com

 

会場は入り口から加山ワールドに染まっていました~。

 

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「シャ~!!!(=^・・^=)」

 

でね、高島屋内の至る所に加山又造の絵とコラボした服が展示されていて、こちらも興味深かったです。

既に加山さんはお亡くなりやけど、こうして現代のデザインや服飾に蘇らせてもらって嬉しいやろなぁ~。

 

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これなんてめっちゃカッコええやん!

 

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ではでは、会場に入って一つ一つ解説していきまっしょい!ヾ(≧▽≦)ノ

 

…と、言いたい所ですが、当たり前のことながら会場内での撮影は全てNG。

なので、展示されていた作品が全て収録されている図録で解説していきたいと思いますです♪

 

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これね。

 

しょーちん。は加山先生をこよなく尊敬しているので、ほぼ画集は持っているのですが、やっぱり行った記念として図録は買っちゃうよね~。

流石に展示された70点を全てご紹介するのは無理があるので(しょーちん。的には全然大丈夫だが)

実際にしょーちん。が見た絵の順で気になった作品をかいつまんで解説していきます。

 

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「月と縞馬」

 

以前もご紹介しましたね(^^)

加山さんの最初期の代表作です。

まばゆい月光の下では動物たちの動きも残像を帯びて見えるとの事で、一匹の縞馬が水を飲み振り返ると言う動きが一枚の絵に表されています。

しょーちん。はとても大きな絵だと思っていましたが、両手を広げた幅くらいの大きさでした。

東京美術学校在籍時代の作品。

 

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「駆ける」

 

この時期加山さんは、動物たちに思いを託し絵にしていきます。

この絵も、大好きな馬を大きな屏風絵に描くという、入学する以前からの夢を達成した作品。

馬が駆けて行く様がダイナミックに表現されています。

西洋画の影響を多分に受けた、当時としてはかなり斬新な絵です。

この時期は丁度日本がアメリカに敗戦し、全ての封建的な価値観が覆った転換の時期。

日本画界も例に漏れず、古い因習を打破しようとの動きが高まっていたのです。

加山さんの必死に新しい日本画を模索する姿が作品から見て取れます。

 

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「蟹とレモン」

「鳥とナイフ」

 

以上二点はとても小さな作品。

大作も良いけど、しょーちん。はこういう何気ない小さな作品も好きなんだなぁ。

肩肘張ってないで。

 

この作品は明らかにフランスの洋画家、ベルナール・ビュフェの影響が色濃く出てます。

http://www.mk-one.co.jp/company/galleryphoto/buffet2.jpg

出典:http://www.mk-one.co.jp/company/galleryphoto/buffet2.jpg

 

これがビュフェの絵。

どうですか??(^^)

 

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「鶉」

 

絵って実際に見ないと分からない事もあるんやなぁ~と感心したのがこの絵。

こうして画像で見ると鶉の体毛は黄土と灰色にみえるでしょ?

でも、実際は美しく輝く金と銀で描かれており、鬱蒼と茂る暗い草むらから、鶉が立ち上がってくるように見えました。

 

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「紅白梅」

「飛翔」

 

この頃急に画風が変わり、先ほどの西洋の影響を受けたモダンな描き方から、日本の伝統的な絵画手法である琳派に目を向け始めます。

加山さんの特徴は、およそ10年おきに画風が急変する事。

日本画家ではとても珍しいタイプです。

 

上の紅白梅も、尾形光琳紅白梅図屏風に倣(なら)っています。

http://www.tokyoartbeat.com/media/event/2014/3B13-620

出典:http://www.tokyoartbeat.com/media/event/2014/3B13-620

でも少し違うでしょ??

パクリかとも思えますが、加山さんの凄い所はこうして先人の絵に学びながら現代にも通用する様式美を選び抜き、自分自身の手で昇華して斬新な絵画を作って行く所。

とにかくカッコイイ!!ヾ(≧▽≦)ノ

 

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「猫」

 

これが本展覧会の宣伝ポスターにもなっている絵です。

いやぁ、良かった!

この日しょーちん。は加山さんの技法を解き明かそうと決めていたので、どの作品にも近づける所まで近づいて鑑賞していたのですが、この猫は凄いよ。

毛の部分は一見、フワァ~っと絵の具をぼかしただけに見えるでしょ??

実際は細い細い線を十重二十重に重ねて描かれていました。

背景も光りを吸収する様な湿ったベルベットのような質感で、自分もこんな背景が描けたらと心から思いましたよ~。。

 

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「静物」

 

冷ややかなガラスいっぱいに盛られた鮮烈な色の苺。

背景の青は日本画では定番の岩絵の具である群青を使って描かれています。

岩絵の具は天然の鉱物を砂状に粉砕して作られた、大変原始的な絵の具。

角度を変えて見るごとにキラキラと輝く絵肌が綺麗な絵でした。

 

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「はなふぶき」

「はなびら」

 

これは圧巻でしたよ。

屏風に女体を散らすと言う、斬新でインパクトのある画風に挑戦した作です。

無数に舞う桜の花びら一枚一枚も全て手で描かれています。

 

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あらゆる姿態を見せる裸婦。

でも、エロスは感じません。

ここに描かれた女体は、ただただ体の線の美しさが追求されるのみで、かなり大胆なポーズを取っているにも関わらず、とても静かな画面。

身体の色も生きている生身の人間とは思えず、幽霊か花の精霊なんじゃないかと思うほど。

ばっちりなメイクがアクセントになっている不思議な妖艶さを漂わす屏風でした。

 

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「月光波濤」

 

これ、しょーちん。が大好きな絵なのですが、なんと展示替えで見れなかったのです!!(´;ω;`)

見たかったな~。。

この時期は ”色彩の画家” と称えられた自身のイメージを捨て去る様にモノクロの水墨に傾倒した時期です。

もう~、加山さんったらアマノジャクなんだから~(*^^*)(笑)

 

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制作中の加山さん。

いやぁ、製作中のアーティストの写真って、どうしてこんなにカッコええんやろか??

 

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道成寺

 

月光波濤の代わりに入っていた絵がこの道成寺です。

これも好きな絵なので良かったけどね♪

 

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篝火の表現どうよ!?

ほんとに燃えてるみたいでしたよ。

金泥、金粉を使い、墨と金泥のエアーブラシによって作り出される光と闇。

加山さんは闇がいいねん。心地いい。

 

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「夜櫻」

 

桜の花びらは全て真正面を向いています。

これは先ほど挙げた琳派の手法なのですが、この古典的な手法をエアーブラシなどの現代的な手法とミックスさせて独自の画面を作っています。

月が綺麗!!

 

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「雪山」

 

これもねぇ、かなり絵に近づけたんやけどどうやって描かれているか分からないんですよ。雪山のひだを表すためにつぶつぶとした質感や、層になった絵の具が重なっているのですが、どーも筆で描かれた物ではない様な・・・。

謎だ。(笑)

 

加山さんは表現の為なら日本画ではあまり使われなかったエアーブラシを持ち出すような自由な考えを持った画家。

専門家の間でも未だに解き明かされていない技法がいくつもあるのです。

そういう謎を秘めているのもいいよね。。(*^^*)

 

 

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この展覧会では加山さんがデザインした着物や焼き物などの工芸品も多く展示しているのですが、もう記事も長くなって来ているので上記二点だけご紹介します。

陶器と言うまったく質感の違うキャンパスにも加山さんの特徴って出るんやなぁ。

素晴らしかった。。

 

 

と、言うわけでとても勉強になったしょーちん。の京都プチ旅行でした!(*^^*)

やっぱり絵は実物も見るべきやね。何でもそうやけど実物が一番。

もうね、この展覧会素晴らしすぎて昨日の今日なのにもう一回行きたくなってるもん!(笑)

 

展覧会場を出て京都駅に着くころには薄暗くなっていました。

 

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「展覧会、良かったですにゃ!」

 

 

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因みにしょーちん。は加山さんの直筆サインを持っています。

古書店でサイン入り本として売られていた物を購入したのですが、真贋は不明。

…まぁ、それも謎を秘めていていいじゃないか。。(笑)

 

最後に、加山さんの足跡をコンパクトにまとめた動画のURLを貼っておきます。

今までご紹介した絵も出てきます。

10分の短い動画ですが、最後まで見るのが面倒くさいと言う方は、是非加山さんの声だけでも聞いて!!

めっさスネ夫に似てるから!!(笑)


日本画家 加山又造

 

 

それでは、今回も長い記事をお読み下さってありがとうございました。

しょーちん。の日本画描きたい欲が高まっている内にほったらかしの桜の日本画を描いて行きたいと思います!待っててね☆(*^^*)

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の水墨DEアニメ〇

暗殺教室

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〇猫あるある〇

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