日本画 胡粉下地の塗り方 ~ムラ無く塗れるたった一つの方法~
おこしやす つらら庵 ♪
※今回は前置きがグダグダと長いので、「早く日本画を教えろ!」って人は目次から飛んでください(笑)
今日はつらら庵の休日♪
久々に一日中日本画を描いていました。
チャゲアスの、「万里の河」を延々と聞きながら。(笑)
知ってます?万里の河。
最近までクリスタルキングばっかり動画サイトで聴いてたのですが、関連動画の所にその万里の河が出てて、なんとなしにぽちっとしたらこれが見事にハマって!(*‘∀‘)
いや、前からこの歌は知ってたけどやっぱりこの時代の歌えぇわぁ。。
(何歳やねん(笑))
でね!今日万里の河聴いてて気づいたんやけど、しょーちん。の好きな歌のポイントがわかった!
えっ!?きょーみない??(笑)
それはズバリ、”問いかけ調” なんですわ。
万里の河で言うと、
「どれだけ待てばいいのですか~、届かぬ愛を~♪」
ここ!
あと、ゴダイゴの ”ガンダーラ” も好きなんですけど、これもそう。
「心の中に生きる~、幻なのか~♪」
ここ!
…あれ?何の話??(笑)
目次付けといて良かった(^▽^;)
さてさて、今日はいよいよ日本画を描いて行くよ!
この間は我が子を育てるかのごとく丁寧に胡粉液を作りましたね。
これを下地として塗っていきましょう!
まず、日本画における下地の重要性について述べて行きます。
日本画の絵の具は油絵などの絵の具と比べ、非常に粒子が粗いです。
いくら和紙の繊維が粗いからといってスベスべした紙の上にザラザラの絵の具をいきなり塗ってもなかなか定着せずに、乾いてもボロボロと剥がれてしまいます。
胡粉を先に塗っておくと、その胡粉の粒子の間に絵の具の粒子が絡まり、画面に定着しやすくなる意味合いが有るのです。
次に、日本画は場合によっては何百回と重ね塗りをする絵画です。
何度も筆で画面を擦るわけですから当然和紙もボロボロになりやすい。
胡粉にはそれを保護する役目もあるのです。
最後に、単純に画面を白くし、これから塗る絵の具の発色を良くする意味があります。
このように、胡粉には色々な役目があるんですよ~♪
ぜひ、日本画をこれから描く準備として胡粉下地を覚えましょう!
①胡粉の濃度について
まず、作ったままの胡粉はかなり濃度が濃いです。
このまま塗ってはいけません。
水で何割か薄めます。膠は既に含まれているので加えなくて結構です。
濃度なのですが、これはなかなか文章では伝えれません(;^ω^)
ただ、下地なので、通常よりは濃い目の濃度で塗りましょう。
ベタベタし過ぎずサラサラし過ぎず。これが難しいんですけどね。。
筆に含ませる絵の具の量も気に留めて下さい。
筆を持ち上げて、雫なってボタボタ落ちるようでは含みが多い。
さりとて、筆先を絵皿等に押し付けてみた時、押し付けたままの形で穂先が元に戻らないようではこれは含みが少なすぎです。
日本画では力を込めて筆を画面に押し付ける事はしません。
どちらかと言うと、画面を滑らす感じです。
これらの事をイメージしながら実際やってみましょう!
②一度目地塗り
日本画では、水彩のような感じでベタベタと塗ってはいけません。
このように幅の広い刷毛を使って、画面に直線を並べるような感じで塗っていきます。
この時も、縦に塗ったり横に塗ったりせず、縦なら縦、横なら横と決めて一回目の下地塗を済ませます。
今回は縦で一回目の地塗りを済ませます。
塗ったら、少々ムラが有ったとしてもそこをグッと我慢して乾くまでそっとしておくのもコツです。
ムラは二回目の塗りで綺麗に消えます。
筆を持つ手は力を抜き、決して画面に筆を擦り付けるように塗らない事がコツ。
③二度目地塗り
一度目の塗りが完全に乾いたら二度目を塗ります。
ここでムラなく綺麗に塗る最大のポイント!
一度目に塗った筆跡の方向と直交するように二度目を塗ります。
クロスすると言う事ですね。
今回は一度目を縦に塗ったので、二度目は写真の様に横方向に。
これがムラの無い綺麗な画面を作る秘訣です。
これも完全に乾いたら…
④乾燥~完成!どやさっ!
完成です♪
二度の塗りで良い具合に骨描きの線も弱まっている事と思います。
今回は地塗りの前に骨描きを済ませる方法を取ったので、後から塗る地塗りで骨描き線が消えないように濃い目に線を描いておきました。
このように、作業は逆算し考えていかなければなりません。
奥が深いでしょ??( ˘ω˘)
これで下地作りが完了しました♪
次回からは色を塗っていきますよ~。
色を塗る所から俄然絵面白くなってきます!
乞うご期待!
また、おこしやす つらら庵 ♪