未完の作品たち。。
おこしやす つらら庵♪
本格的に絵を描いて12年くらい経つかなぁ。
まぁ本格的とは言ってもお稽古を付けて貰ったりではなくどこまでも独学での事なので、何が本格的なのかわからんけども。(^▽^;)
でも、しょーちん。が憧れている大正から昭和初期に活躍した日本画家達は心の師匠として私淑しているので、いつでもその先生たちの門下生の気分です。(笑)
ですが、いわゆる完成作は今まで指で数えるほどしか描けていません。
それはひとえにしょーちん。の性格に由来します。
何故かと言うと、へたくそなくせに心だけはいっちょ前の画家気どりなので、
過剰に完璧主義なのですな。少しでも納得が行かないと許せない所が有ります。( ̄д ̄)
最後まで筆を入れ、落款することなく終わった作品はある物は完全に反故にし、ある物は画像のみ残っており、またある物は未だにしょーちん。の自室の壁に立て掛けてあります。
ダヴィンチじゃあるまいし、今更それら未完の作品に筆を入れることはないと思いますが、な~んか制作途中の絵って好きなんですよね。未来が有るというか…。
むしろ、完成作より重苦しい所が無い分未完成作の方が好きなような。。
(分かりませんよね、この気持ち。(笑))
ではでは、これまで悲しい運命を背負い日の目を見ることの無かった膨大な作品の中からほんの一部をお目に掛けたいと思います!(つまんないよね、そんな記事。)
ベルナールビュフェに影響を受けて、昆虫の小品を試みた作。
これは下色を塗った所。
金箔を貼り、紙をくしゃくしゃに丸めた物をもう一度綺麗に張り直し、絵の具を掛けた所。
ここまでは割に気楽に筆が進みました。
紙に予想できないヒビが入ったりして、なかなか幻想的な空間が出ています。
しかし、虫たちを描き込んだところでどうにもこうにもならなくなりました。
どーも虫たちと後ろの背景の縫合が上手く行ってない気がして。
今になって見てみると、なぜそこまで意固地に悩んでいたのか分かりませんが、その時は神経質になっていて結局完成には至りませんでした。(制作あるある。)
絵は将棋やチェスの様に、真っ白な紙の状態は無限に手が有りますが、筆を入れれば入れるほど手が無く、詰まって来て、最終的には「参りました」となるのです。
気分よく筆を置けた試しがない…。(~_~;)
これは椿の作品。
花びらの繊細さを胡粉で出す事に腐心し、そこまでは良かったのですが葉が少々重すぎて。。
構図としては割とさりげない感じが出ていて気に入ってたんやけどなぁ。
余り色をまぜない日本画では、絵に重みを出したり軽さを出したりするのは全て塗り方に掛かっています。
筆をどう動かすか、絵の具をどの程度含ませるか…。
奥が深いんですよ。
この作品は絵の具の接着剤とも言える、膠がちょいと多すぎたんかな。。
これは冬の寒い時期に外でスケッチした物を更に下図に再編集しまとめてみたもの。
ここまでは例のごとく上手く行っていました。が、、、
骨描きを済ませた所。
しかし、この後の背景彩色で、下地の黄色が下品に浮き出てきたのでどうにもならなくなり破いて捨てました。(笑)
画像が無いのは申し訳ないです。(;´∀`)
このように、色々時間を掛けて描いた絵も成就する事無く捨てられたり、置きっぱなしにされたり…。
絵も可哀想ですが、描いている本人も相当応えます。。
失敗した経験も肥やしになっていると自分を慰めてみるものの…辛い!(笑)
因みに全てこうした現場でのスケッチから作品は生まれます。
制作は産みの苦しみがありますが、スケッチはありのままを写す作業なので楽しいです。
楽しさが出てるでしょ?スケッチに。(*^^*)
描きたい物、いっくらでも有ります。
恐らく今生では描ききれないくらい。300年くらい生きたいよ~~。(≧◇≦)
でも、250年後のしょーちん。は言っている事でしょう。
「はぁ、描きたい物が山ほどある…。ゲホゲホ。。」(笑)
それではこの辺りで!!
今日も一日ありがとうございました~☆
また、おこしやす つらら庵♪
〇今日のお散歩にて〇
夕焼け 電線 そして黒々とした家々のシルエット。
この三点はノスタルジックの代名詞。