つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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故郷とは…

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日散歩しててふと思った。

「しょーちん。にとって故郷(ふるさと)って何やろうって。

 

しょーちん。はね、6歳の頃まで奈良に住んでいました。

だから、幼い頃の思い出と言うたら、奈良時代の(歴史か!)思い出の方が割と鮮やかかな。

もちろん、奈良に住んでた年数より、圧倒的に今住んでる地域の方が年数多い訳やけど、何故かしょーちん。には未だにこの地域に今一つ愛着というか、我が故郷であると言う意識が低いんね。

それにはどんな理由が考えられるやろう?

 

一つには、もう物心ついてしまった時に引っ越してきたこと。

もう一つは、こっちに越してきて直ぐに、色々な悲しい経験、辛い思い出があったからかなぁ。

 

引っ越しを小さなころから何度か経験している方なら分かるかな??

その土地土地で巻き起こった自分の中での出来事によって、紙がインクで何色にも染まりうる様に、その土地も悲しい思い出や、楽しい思い出に染まる。

 

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しょーちん。は未だにこの土地を故郷と呼ぶにはまだ何かしっくり来なくて。

まだ他所からきた人間の意識が消えない。

 

さりとて奈良にも帰る所は無いんですけどね。

実家共々こっちに来たから。

 

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もっと掘り下げて考えて見ると、故郷愛ってなんや??

土地その物への愛??

 

それもそうなんやろうけど、故郷愛ってもっともっと複雑よね。

例えば、神戸生まれの東山魁夷が、信州・長野を心のふるさとと呼んだように。

そう考えて見ると、その人その人の”故郷”って、もっと抽象的な、心の中のイメージなのかも。。

 

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あと、武田鉄矢さんの歌に、

 

故郷は開発や発展でどんどん姿を変え、帰ると私の故郷は無くなっていた。

しかし、その土地で出会った人々の思い出は今も鮮明に残っている。

故郷とは、その人々の事を呼ぶのだ。

 

…こんな意味の歌があったと思うけど、これも真理ですよね。

 

それならしょーちん。にもある。

好きな子と、目的地まで代わる代わる石を蹴りながら歩いた通学路。友達と学校を休んで魚釣りをした川。友人と人生の行く先を語り合った駅の待合室。。。

 

…なんか、卒業式の皆で言う在校生への言葉みたいになってもた(笑)

 

でも、ほんまに。

故郷(ふるさと)って心の中のもんやねん。つまる所。

 

この先しょーちん。が、今住んでるこの地域を本当に故郷と呼べ日が来るのかは分からない。そう思えるのが何年後なのかも。

また、全く別の地域を、ファーストインスピレーションでふるさとやと感じるのかもしれない。

別に焦る事やないと思うねん。こう言う事って…

 

 

皆さんのふるさとはどんなですか??(^^)

 

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奈良時代のしょーちん。(だから、歴史かっ(笑))>

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の庵主さま〇

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まだ寝起き。

 

〇今日の水墨DE著名人〇

夏目漱石

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1月5日は漱石の誕生日。漱石って、お堅いイメージがあるけど、その作品は意外に面白く笑わされることが多いんやで♪

 

 

 

 

 

2017年振り返り。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

はい、こんなもん去年の大晦日に書く内容です。

ホンマはね。(笑)

 

でもね、去年・2017年はしょーちん。にとって本当に転換というか、色んな事が詰まった一年でした。

その代わりいらんことも多かったけどね(;´∀`)

 

まず大きかったのが、ネットを始めたと言う事。

始めた理由は簡単。

携帯料金が、家のWi-Fi経由でネットをした方が安かったからです。(笑)

それまで家にPCも無く、しょーちん。もガラケー(未だに)なので、ネットの世界は無縁だと思っていました。

 

てか、ネット=ウイルス、架空請求→怖い!!( ゚Д゚)

のイメージだったので( ̄▽ ̄;)(笑)

 

最初はネット回線を引いてからも、ショッピングなんかを楽しむだけで、SNSをやったりはしてませんでした。

 

ある時、ネット内でハンドメイド作品が売られている事を発見!

しょーちん。は、絵は好きでしたがハンドメイドで何か物を作った事は殆どなかったのです。

でも、物は試しと、木箱に鳥獣戯画の絵を描いて出品してみました。

 

すると、すぐに売れたんですよね(*'▽')

正直びっくりしました。

そんなにすぐに売れるとは思っていなかったし、当時は余り良くできた物でもなかったんです。

 

それからすぐに和雑貨屋つらら庵を立ち上げて創作活動。

ゆくゆくはこれ一本に集中して仕事ができればなぁなんて考えていますが、今の所まだ難しいですね。

 

でも、一年で随分たくさんの作品をお買い上げいただき、様々なご縁に恵まれてとても嬉しく思います。

仕入れて販売するだけではなく、手作り品にはひとつひとつに作る動機というか、物語があるので、お客さんの手に渡った後の事を考えると嬉しくも有り、責任感も感じます。

 

よし!今年こそ銀座の一等地にTURARA-AN本店を建てるぞ!!(無理か(^^;))

 

 

あと、ハンドメイド作品を紹介する為に始めたTwitterとブログ。

そうなんですよ。何を隠そうこのブログは当初ハンドメイドを宣伝して利益を上げるためだけに始めた超腹黒な、ハラグブログだったのです(笑)

 

でも、ブログを続けるうちに色んな人に出会ってね。

普通に生活しているだけでは絶対に出会わない様な人々。

全国津々浦々。

 

そんな中、人々の悩み、生き様を知ったり。

ブログを始めて良かった。

 

Twitterでも色んな事を勉強させてもらっています。

しょーちん。がこう言ったSNSを始めて感じた事は、本当にネットは使う人次第で毒にも薬にもなると言う事。

 

悪さをしようと思えば今の時代世界中に呼びかけてテロを画策することも出来る。

近年続発する大きなテロもネットの影響は否めません。

 

しかし、ネットを通じて色々な人の生活を知り、その中から力を貰ったり、逆に力を与えることも出来る。

ネットの活用法は後者であることを願います。

 

 

2017年はしょーちん。にとって大きく世界が広がった年でした。

さて、今年2018年はどんな年になるかな??(^^)

 

人として、そして和雑貨職人として大きく成長する年にしたいものです。

それか、ゆる~く、ふわっとした、ふわyear。(笑)(2ふ0わ18いやー)

多分これになるな(*´▽`*)

 

それでは、またもやダラダラな記事になっちまいましたが、今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の庵主さま〇

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ぶっさいく。

 

〇猫あるある〇

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たまに変な所いくよね~(-_-)(笑)

 

〇今日のハンドメイド〇

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いつだったか作った千鳥のがま口再販です(^^)/

このシリーズ結構人気なんですよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

借り物の身体。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

お正月もいよいよ終わりですね~。

皆さんはゆっくりと出来ましたでしょうか??

しょーちん。もグダグダし過ぎて、いささか体がなまってしまってます(~_~;)

 

今日は何故だか僕の母方のひいおばあちゃんの事を思い出してね。

私事で申し訳ないけど、しょーちん。は幼い頃3年間くらい家庭の事情で親戚のお家にお世話になっていました。そこにひいおばあちゃんが居たのね。

 

皆さんはひいおばあちゃんとの思い出ってありますか??

てか、物心付くくらいまでひいおばあちゃんが生きてること自体貴重なんかな。

うちの家系はみんな22~3歳くらいで子供を産んでいるので、しょーちん。が小学校の頃はまだひいおばあちゃんは80才にもなって無かったかな。

 

4年前に94才で亡くなったんやけど、そんな経緯もあってか、普通の親戚関係より身近な存在としてしょーちん。のイメージにあるねん。

 

畑仕事をするばあちゃんのお尻を追いかけまわしてましたね(笑)

ほんまに仏の様なおばあちゃんでね、周りの人たちからも大事にされてた。

 

そのおばあちゃんなんやけど、物凄くしょーちん。の幼心に焼き付いてる事が一つあって…。

夜はいつも決まっておばあちゃんの部屋で布団を並べて隣で寝てたんやけど、毎晩布団に入ると寝る前に必ず、

 

「今日もお陰様で一日を無事に過ごすことができました。本当に有難う御座います。」

 

って、手を合わすねん。

まだ小学校2年生くらいのしょーちん。はなんのこっちゃわからんかったけど、おばあちゃん大好きのしょーちん。は見よう見まねで一生懸命マネしてました(^^)

 

今から考えたら、これって凄く大事な事やんな。

生きてるのは自分の力だけじゃない。

この間の東山魁夷の話とも繋がってくるけど、

 

人間は、何か大きな力によって生かされてる。

 

 

…理論的な事は一切言わないおおらかなおばあちゃんやったけど、おそらく何となく体で感じてたんやと思う。毎晩欠かさずやで。疲れてクタクタで、直ぐに寝てしまいたいやろう時も。。

 

幼い頃のそんな体験から、今でもしょーちん。は毎晩必ずこれだけ守ってるねん。

洗濯もの、洗い物は次の日にする事も有るけど(;^_^A

 

 

この考えに繋がってくるんやけど、しょーちん。が20才前後の頃かなぁ。

うつ病不眠症が酷くてね。

 

まぁ、当時色々と重なったんやと思うけど、どれだけ疲れても2日は寝れんかった。

いや、実際は丸々2日間寝てない事はないんやろうけど、もうね、気絶みたいなもの。

疲れがピークになって、いよいよ身体が限界になると気絶したように落ちる。

こんな日々が半年くらい続いたかな。

 

もちろん睡眠薬も飲んでいました。(今はやめてノンケミカルしょーちん。ですよ(笑))

でも、いつまでも薬に頼ってられないし、図書館に頑張って出向いて、うつ関係、心理学関係、禅、ヨガ、と、色々な本を読みました。

 

その時にね、こんなんがあってん。

 

禅の一種で、臥禅と言うのがあって、

これは読んで字のごとく、寝ながらする禅やねんな。

 

目を閉じて、自分の頭のてっぺんから、脳、目、耳、鼻、口、喉、食道、胃、肺、腎臓、、、と、浮かぶ限りの自分の臓器をイメージしてそれらに感謝をする。

 

これは何でかというと、仏教の教えから来てるねんね。

カトリックとは違い、仏教では魂と身体を分けて考える。

 

魂はその人その人の言わば本体。

逆に、身体はこの世での借り物なんだと。

 

だから、身体を自分だけの物と思わず、魂の乗り物として、大切にする。感謝する。

口があるから物が食べれる。肺が有るから空気が吸える。胃が有るから食物を吸収できる。手があるから自由に物を動かせる…。

 

これらは、当たり前の事かも知れませんが、病気や事故をすれば直ぐに当たり前で無くなります。

感謝と言うよりも、身体を自分の物としてぞんざいに扱わずに労わる。

 

この考えに出会ってから、さっきのおばあちゃんの感謝と共に、日課として必ず寝る前やっています。

これでうつ病が良くなったのかは定かではないけど、こう言う頭でのイメージって大事やと思うねん。

 

なんかね、自分の臓器や身体が愛おしくなってくるで。

「胃、お前はいつも物を消化してくれとんのかぁ~っ!!(´;ω;`)」って(笑)

 

 

皆さんも今日から始めてみて下さい(^^)

健康になるって言う研究報告もあるんですよ!

なんせ、感謝は大事。

おばあちゃんもしっかり94才まで生きたしね!実証済みや!(笑)

 

それでは、今日は何故か思い出話でした♪

今日も一日ありがとうございました~☆

そしてしょーちん。の胃、肺、腎臓、大腸、小腸……

 

いやいや、まだ寝ーへんねやった(笑)

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇最近の庵主〇

Twitterの方で露出度バリ高の庵主やけど、そーいやブログの方ではあんまり出てなかったから出しとく(^_-)-☆

ここ2日ほどの庵主です(笑)

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広げたらすぐ上乗る( 一一)

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正月は大好物のちゅーるを上げましたよん♪

がっつきがハンパねぇ!!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

新年。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

 

新年、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。(#^.^#)

 

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皆さんよろしくお願い致します♪

 

こんなアホっぽいブログですが、これからも見て頂ければ幸いです(^^)/

…あっ、無理にとは言わないよ(笑)

 

 

ホントは昨日皆さんにこの場を借りてご挨拶しようと思ったのですが、正月といえどもなんやかんやとすることが多く、今日になってしまいました(^^;)

皆々様にとって、どうかご多幸の年でありますように。。

 

さて、ご挨拶も済んだところで何も書く事が無く、早々にブログを切り上げても良いのですが、折角なのでしょーちん。の年末~年明けにかけての様子でもご覧に入れましょかい♪

(えっ?いらんってか??(笑))

 

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まず、玄関に28日に飾りますわな。

ウラジロは例の如く近所の山から自主採集。

因みにさぁ…

 

turara-an755.hatenablog.com

 

このおととしの記事の中で出てくる輪飾りな…

 

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これこれ。

 

この記事内でもウラジロを採りに行くくだりがあって、この写真の様に飾ったわけやねんけど、今気づいたんやけどこれ・・・

 

ウラジロちゃうやん、シダやん。。( 一一)

 

 

おかしいと思っててん。

だって、全然ウラジロくないんやもん。(笑)

間違えて採って飾ってたわけやね(;´∀`)

 

でも、今年は大丈夫!

ウラジロかったから!!(笑)

 

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大晦日は年越しそば作りましたよん♪

 

そばはそばでも、色んなそばが有るけど、皆さんはどんなおそばにしたんですか?

つらら庵ではとろろそば!とろろ大好きなので、粘り強い一年になるようにとの願いを込めて頂きました。

(ごめん、嘘。粘り強いなんたらかんたらは今考えた。初嘘やね。(笑))

 

で、大晦日はいつも決まって除夜の鐘衝きに行きます。

しょーちん。の親族が檀家になっているお寺さんへ、年をまたぐかまたがないかくらいに出て行きます。

今年は雪が降らず、例年に比べて気温が高かったから良かった。

…と、言うても寒いのには変わりないけどね。。

 

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なんか、この年末の夜の感じが良いよね。

 

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受付の方も寒いのにご苦労様です。

 

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ここのお寺さんで飼われている、人懐こいわんちゃんもお出迎え。

戌年やからいうて調子に乗ってるのか、いつもよりハッスルしてじゃれてきたよ!(笑)

 

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年に一度しか来ないけど、夜のお寺の感じも絵になるね。

 

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整理券(?)を貰った順にご~んします。

しょーちん。は家内安全を祈願しましたよ!(^^)

 

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境内には超強力ヒーターが置いてあります。

 

寒いから我先にとヒーターの前を陣取る人々。

煩悩が多い!早く鐘を衝いてその我欲を消し去るがいい!!!

 

…し、しょーちん。も入れて。寒いわ(笑)

 

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ここら辺地域の人はほとんどこのお寺さんに鐘を衝きに来ます。

これも地域の伝統なんだなぁ。。

 

 

そして、その足で次は、この前餅をついたしょーちん。の親戚の家よりも更に田舎の、山奥にある神社に初詣に行きます。

ここら辺地域の人は、日付が変わると同時くらいに神社に行き初詣を済ますのですが、皆さんは朝行くんですかね??しょーちん。の地域だけなんかな??

 

車の中で新年を迎え、先ほどのお寺から走る事10分あまり。

 

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神社に着きました。

 

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手水の所で、一緒に来てる親戚といつも手を洗う順番とか作法がどうだったかとごちゃごちゃ話してしまうのも例年通り。(笑)

因みに写っている後ろ姿のおばあちゃん…あっ、失礼、奥様はしょーちん。ママです。

初登場だね。(笑)

 

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内部にはこのように篝火がいくつも燃えています。

雰囲気良いよね!煩悩を焼き尽くしてくれ!!

 

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中にはこのような小さい賽銭箱がいくつも置いてあります。

なんの神さんなんかも分からず、闇雲に喜捨し、闇雲に手を合わす。(笑)

雰囲気だけはばっちりよね。パワースポット的な…

 

ただ、何の神さんなんかが分からん。

…ヤバい、こんなん言うてたら罰当たるな(笑)

 

 

こんな感じで、無事に新年を迎えましたよ~♪(^_-)-☆

何より、今年は(去年は?)身内に不幸も無く、笑顔でおめでとうを言えるのが何よりの幸せですね!

健康一番じゃよ!!

 

しかし、年末年始にかこつけて酒を浴びるほど飲む妖怪餅ちぎり…いや、親戚のおじさんが心配だわさ。( ̄▽ ̄;)(笑)

 

 

それではこのあたりで!!

皆さん、旧年中はお世話になりました。

これからもボチボチ更新になるかもしれませんが、よければ…

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田舎の恒例行事・年末餅つき。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

もうご存知の方も多いかもしれませんが、ここつらら庵の有る地はかなりの田舎。

四季に渡り、祭りや盆やと色々な行事が行われます。

年末もどん詰まりの大晦日前には決まって餅つきが行われるんですね。

 

勿論しょーちん。の親戚の家でもするのです。

しかし、つらら庵の地域でも高齢化が進んで、餅をつくのをやめたり、機械を使って餅をつく家も最近では増えているんだとか。

 

確かに体力いるもんね~。お年寄りだけでは無理な所もあります。

でも、しょーちん。の親戚の考えでは、こう言う伝統は残さなあかんのやと。

からしょーちん。を含めた次の世代にまで担って行って欲しいんやと。

 

しょーちん。もね、大事やと思うんです。

便利さ、手軽さだけを追い求めている昨今は特に。

 

昔の人は四季の行事を通じて季節感を感じていたんやなぁとか思いながらネ。

というか、もはやこれをしないと年を越した感じがしません(;^_^A

 

 

そんなわけで、今日はその親戚宅に、餅のつき手の一人として行ってきましたよ~ん♪

親戚宅は自転車で十数分の極々近い所にあります。

 

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親戚宅から望む風景。

 

どやさ?

日本昔話でしょ??(笑)

じっさい同じ地域に住んでる身とは言えど、町の発展の差はあるわけで、言うなれば地域一のメインストリートの有る近くに居を構えているしょーちん。としては、ここに来るたびに、

 

「田舎やなぁ…」

 

と言ってしまいます(笑)

まっ、実際うちも似たり寄ったりのド田舎なんですけどね(;´∀`)

 

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山なんか見てみーな!

雪を頂いてるでぇ!オイ!!

あの山はここら辺地域の人にとって、どれだけ寒いかどうかを計る指標になってたりします。

 

どや?このいかにも田舎臭いエピソードは?(笑)

 

 

…しょーちん。が親戚宅に着く頃にはもう第一弾が蒸しあがっていました。

あっ、因みに親戚関係全ての家に餅を配るので、大量に必要。

臼に入る分のもち米を計6~7回に分けてつきます。

 

もう、石原軍団の炊き出しかっちゅ~程です。

 

なので、もちろんつき手もしょーちん。を含めた若い衆が代わる代わるつくんです。(^_-)-☆

ひとりじゃとてもじゃないけどむりだわさ…。

 

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これが臼です。

激重です。(笑)

 

イマドキこんな一木の臼って無いですよね。

4~50年前くらいから代々使っているらしいですよ。

 

臼もさることながら、こんなでか物を玄関の土間に入れれて、且つ、男二人がつけるスペースがあるっちゅ~のが、さすがは田舎の大屋敷ってな感じですよね。

だってこんな寒い時期に外ではきついもの…(。-`ω-)

 

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これが杵です。

使い方を変えれば武器です。(笑)

 

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ささ、第一段のもち米登場!!

アッツアツでっせ!!

 

冷めないうちに素早くつきます。

一番バッターはしょーちん。!!(いやいや、餅を打ってどうする)

 

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蒸して直ぐはまだこのようにお米の粒粒が残ってる感じです。

いきなりぺったんぺったんとはしません。

杵で、少しづつ地道に粒を潰して、全体的にある程度まとまる様になるまで潰します。

 

しょーちん。が写真を撮れるのはここまで。

もち米がまとまって来たら、あとは杵を振り下ろしてひたすらつくのみなので、とてもやないけど写真なんか撮ってられんよ!!(笑)

 

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つきたての餅を受けるボウルです。

粉も派手に散っております。

男の餅つきに繊細さは不要なのです。

 

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餅を丸める舞台(?)的な板です。

もちろんここにも粉を大量に撒いておかないと餅がねっとりと張り付いてしまうんです。

 

後は、拳半分くらいにちぎった餅を、ちぎっては放ってくれるおじさんから親戚一同が各々貰い、黙々と丸めて行きます。

手のひらの上に餅を置いて、もう片方の手のひらで餅を覆うような感じで円を描く様にくるくるとすると綺麗なお餅型になるんですよ♪

 

しかし、あっついっす!!(笑)

 

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こんな感じで。

 

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しょーちん。作のお餅。

どや!さすがは芸術家の丸める餅だけあってつるりんと滑らかじゃろて!(^_-)-☆

大小が微妙にまちまちなのは、ちぎって放る役の親戚のおっちゃんが悪いねん。(笑)

 

 

こんな流れで、ついて丸めては、次のもち米が蒸しあがるまで暖かい居間に戻って親戚たちと歓談し、30分くらいして蒸しあがればつくを繰り返します。

これがな~んかいいのよね。

 

頻繁に会う事の無い親戚たちと話したりしてね。

 

まぁ、全体的に高齢やから話題もやれ年金がどうだ、病気がどうしたになりますけどね。(^^;)

因みにしょーちん。はそんなおっさん、おばさん連中から「おじいちゃん」と呼ばれておる。(笑)

 

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つき手は交代交代にします。

この時はつき手の中でも高齢のおじさんがつきました。

ちなみにこのおじさんは大の餅好き。

親戚の中では ”妖怪餅食らい” のあだ名が付いているとかいないとか…。

 

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食べる事を考えて、杵を握る手にも自ずと力がこもる。

しょーちん。はこの時見てるだけ。

楽やわぁ~♪

 

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そしてさっきと同じように妖怪餅ちぎり……じゃない、親戚のおじさまがちぎっては放ってくれる餅をせっせと手のひらで丸める妖怪餅丸め…

 

って、誰が妖怪餅丸めやっ!!(/・ω・)/(笑)

 

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そして、妖怪粉掛けばばぁが準備をした箱に、次々と餅を入れていきます。

 

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こんな箱が4~5箱出来るんかな??

美味しそう!!(#^.^#)

 

全部つけた所でお昼の時間~♪

昼はもちろんお餅です!贅沢にも、つきたての臼から上がった餅をあるものに絡めて頂きます。

あるものとは…

 

 

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大根おろし~♪(*'▽')

 

これが旨いのよ!!

 

少しピリッとした大根おろしにしょうゆを掛けただけ。

美味しく頂きました~。

 

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因みに、普段は辛党の妖怪酒乾かしのおっさんばかりなので、甘い系の餅は作らないのですが、なぜか今年はあんこを包んでみる事に。

甘党のしょーちん。は大喜びなのです。

美味かった!(*^^)v

 

 

餅つきが終わり、ひと段落した所で、この親戚宅のすぐ上の山にある、先祖の霊を弔いに行きました。

今年一年無事に過ごせたことの感謝を伝えにね。

 

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墓からの眺望。

 

手前に見えている、大きな屋根の家が親戚宅です。

デカい!!(笑)

 

墓参を済ませ、帰り道ふと目をやると…

 

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何やら怪しい穴を発見。

 

一緒に来ていた先の妖怪餅食らいおじさんに、あれは何かと聞いてみると、

 

「あれか?防空壕や。」

 

…なんですとー!!!( ゚Д゚)←しょーちん。(笑)

 

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凄くないですか??

70年前の物が未だに有ると言う…。

もう、歴史やかんね。

 

流石は田舎だ(^^;)

 

なんでも、防空壕としてお役御免の後は、冷蔵室としてお野菜をこの穴倉で保管していたんですと。

ここに長いこと住んでるけど、知らんことがまだまだあるわ。

 

お墓も、いったい誰の墓なのかわからんようなものもあるからね。

 

「あれは誰の墓なん??」

 

ってしょーちん。が親戚のおじさんに聞くと、

 

「あれか?あれはじぃさんが拾ぅて来たんや。」

ですからね。

 

…どういう事やねん( 一一)(笑)

よーわからんワ( 一一)

 

 

と、言うわけで無事餅つき終了~♪

なんでも、自分でついた餅を食べると、翌年健康に過ごせるそうやで。

 

…しかし、どれが自分でついた餅なのか。

妖怪餅ちぎりがポンポン放り投げるからもはやわからぬ…(笑)

 

 

それではこのあたりで!

残す所今年も24時間!悔いのないように今年を過ごしてください~。

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇オマケ〇

猫達もつきましたよん♪

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黄ばんだスマホカバー、漂白剤に浸け込んだ結果やいかに!?

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

さぁさぁ、今年も残すところ二日!!

皆さん大掃除は済んでいますか??

 

しょーちん。もほぼひと月掛けての大掃除、コツコツと牛歩ながら進めてやっと今日終わりました(^^)

 

引き出しも全てひっくり返し、不要な物を処分。

冷蔵庫の裏の埃もゴッソリと取りましたよ!!

 

福の神さ~ん、つらら庵に福をもたらす準備が整いましたよ~♪

いつでも来とくんなはれ!(笑)

 

 

…しかし、皆さん、あの掃除がまだ終わってはいないじゃないですか。

何かって?

忘れたんですか??

 

ス・マ・ホ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カバー!!!

 

 ↓ 前回のあらすじ ↓

turara-an755.hatenablog.com

 

しょーちん。ママのスマホカバー、数日浸け込み、日光を当てないといけないと言う衝撃の事実から数日。

果たしてスマホカバーはどうなったのか。

 

気になるでしょ?

 

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これがビフォ~のカバー。

きったね~なぁ、オイ。( 一一)

 

そして漂白処理をした画像が…

 

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結果やいかに!?

 

3、

 

 

2、

 

 

1、

 

 

 

 

よいしょ!!!

 

 

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全然変わってへんのかぁ~い!!( ゚Д゚)(笑)

 

 

なんなんコレ!?

話が違うがな。( 一一)

 

やり方が違ったのか??

 

 

うーん、答えは謎なんですが、ネット上でも変化が無いとの意見が多数みられるんですよね。。

おかしいな~。

 

まぁ、年の瀬に何しとんねんってな話なんですけど、このままでは気が済まないので、

次回は一段強力な塩素系の漂白剤で試してみようと思います。(;^_^A

 

引っ張るだけ引っ張っておいて芳しくない結果で済まぬ…(笑)

 

 

でもその実験はまた新年を迎えた来年やね。

流石に大晦日にハイター片手にスマホ漂白するっちゅ~のもなんや悲しい話やし。

 

…てか、しょーちん。ママのやしね。もっと言うと。

わし関係あれへんがな。( 一一)

 

それでは、次回に期待して下さいネ!

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かな巨匠 日本画家・東山魁夷 ~人生と作品編②~

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

 

 

”私は生かされている

 

野の草と同じである。

路傍の小石とも同じである。

 

生かされているという宿命の中で、

せいいっぱい生きたいと思っている。

 

せいいっぱい生きるなどということは難かしいことだが、

生かされているという認識によって、いくらか救われる。”

 

 

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<製作中の魁夷>

 

上記の言葉は、もはや風景画家として確固たる不動の地位を築き上げた画家の、謙遜から来る言葉か?

僕は違うと思うのです。

 

幼い頃から嘗めた数々の辛苦。肉親の相次ぐ死去。

やっと日の目を見た魁夷は、妻は居るものの、一緒になってその活躍を喜んでくれる近しい人は既にこの世にはいませんでした。

 

魁夷はこう続けます。

 

 

”物心のつく頃から、両親の愛憎の姿を、人間の宿命とも、業とも見てきた。

外面にあらわそうとしない私の心の深淵。

精神の形成される時期のはげしい動揺。

 

兄弟の若い死。

父の稼業の倒産。

芸術の上での長い苦しい模索。

戦争の悲惨。

 

しかし、私の場合は、こんなふうだったから生の輝きというものを、

私なりにつかむことが出来たのかもしれない。

 

私が倒れたままになってしまわずに、どうにか、いろんな苦しみに耐え得たのは、

意志の強さとか、それに伴う努力というような積極的なものよりも、

 

一切の存在に対しての肯定的な態度が、いつの間にか私の精神生活の根底になっていたからではないだろうか。

 

~中略~

 

ある諦念というものが、私の中に根ざしてきて、私の支えとなったのだと思う。

 

 

諦念と聞くと、あまり前向きな印象は受けないかもしれません。

しかし、”生かされている”人間の一生の中では、抗おうにも抗えない事が起こりえます。

若い頃からの苦労でそうした人生の真理を見切った魁夷は、全ての出来事をある種の

”諦念”をもって柔らかく受け止める。肯定する。

 

”諦める”と言う事は、全てを悲観した消極的な行為でなく、”全てを受け入れ、生かされた生を生き抜く”と言う積極的な行為でもあると捉えたのです。

 

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<道>

 

こちらも魁夷の代表作です。

<残照>が魁夷が世に出でる契機となった作品とするなら、この<道>は、風景画家東山魁夷と言う名を不動の物にした記念碑的な作品と言えます。

 

道だけを作品にしてしまうという斬新な着想。

まばらに転がっている、路傍の石にも、そのひとつひとつに至るまで細密に、実感のこもった描き方で表されています。

 

ところでこの道、皆さんには「これから歩む道」「来し方を振り返った道」、どちらに見えますか??

 

もちろん、当の魁夷にはその両方の意味がこもっていた事でしょう。

画家としてこれから歩む道として、又、苦心惨憺だった、もう帰る事の無い複雑な思いの入り混じった来し方の道として…。。

 

 

魁夷の絵には青系の絵が非常に多い。

 

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出典:http://www.npsam.com/uploads/exhibition/byakuya.jpg

 

”東山ブルー”と呼ばれ、魁夷と言えば青、と今日言われますが、<残照>を見て頂ければわかる様に、画業の最初から青い作品を描いていた訳では有りません。

 

魁夷は青を、 

 

「心の奥に秘められて達することの出来ない願望の色」

 

と捉えていたようです。

幼い頃から孤独に震え、あるいは孤独を友としてきた魁夷が一番自己の真理を端的に表現できる色だったのでしょうか。。

 

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<スケッチ中の魁夷>

 

 

魁夷の作品には、青を基調としている他にもう一つ特徴が見られます。

 

「人物が風景に一切登場しない」

 

と言う事。

自然を深く静観し、自分の人生観、生かされているという気持ちを風景の形を借りて

表そうとしている魁夷にとっては、あるいは人物は不要だったのかもしれません。

 

しかし、ある時そんな魁夷の風景画に変化が現れます。

白い馬が登場するのです。

 

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白い馬は、独り風景の中に佇みます。

これは紛れもない作者自身の姿です。

 

画家は風景の中に自己の投影を描き入れる事で、この大きな世界に草木と共に

”生かされている”事を、より意識的に表現したと言えないでしょうか?

 

”私は生かされている。野の草と同じである”

 

 

 

その画業が世間的に評価を受け、魁夷は生存中に皇居の壁画制作、唐招提寺壁画制作など、数々の大きな仕事を成し遂げました。

特に、約10年を掛けた唐招提寺壁画制作は魁夷の集大成となりました。

 

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出典:http://www.geocities.jp/shinmaiwa/2016/201606044.jpg

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大きな仕事を72才にして完成した魁夷。

その後も、黙々と作品を描き続け、91才で老衰のために死去しました。

 

惜しみない世間からの賛辞。

でも、それらが魁夷の孤独を本当の意味で癒す事は有りませんでした。

 

「悲しみの中に真実がある」と語った晩年…。

 

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<夕星>

 

東山魁夷の絶筆です。

 

魁夷は、実際目にした風景からインスピレーションを受けて制作する事が多く、その完成作も自身の心象風景が多分に表されている事が多いです。

 

しかし、この絶筆は、そんな魁夷の作品の中でもとりわけ心象的要素が強いと思います。

湖に木々が映る、何てことない風景。

やや不自然に等間隔で並んだ、背の違う木立。

 

夕闇が迫ろうかという空に輝く一つの星は魁夷自身で、地面に仲良さそうに並んで立っているのは魁夷の父、母、兄、弟にも見えてきます。

 

最後まで家族の温かみを求めていたのでしょうか。。

 

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”再び春は巡ろうとしている 再びあなたは帰らないであろう”

 

 

”諦め”を肯定的な意味で捉え、運命に抗うことなく生きた日本画の静かな巨匠、

東山魁夷

 

孤独と言われる現代人の私たちも、多くの事を魁夷から学べると思うのです。

生かされているから生き抜く。

悲しみ、苦しみを克服し、且つ、己の道に忠実に生きる。

 

ある種の諦念を身に付けた者のみが真の強者と呼べるのでしょう。。

 

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇オマケ〇

川端康成と親交を深めた東山魁夷

ある時川端から、

 

「5年後、10年後京都は無くなります。京都を描くなら今の内です。」

 

と言われ、「京洛四季」という、京都に取材した連作を描きます。

その中の一つ、<年暮る>

 

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出典:http://www.yamatane-museum.jp/exh/image/exh_1111/A0754.jpg

 

今の季節にピッタリの一枚だと思います(^^)

年の瀬、新しい年を今しも迎えんとする雪深い京都の家々。

この絵について魁夷はこう語っています。

 

”年を送り、年を迎えるこの時に、多くの人の胸に浮かぶであろう、あの気持ち。

去り行く年に対しての心残りと、来る年に対してのささやかな期待。

年々を重ねてゆく凋落の想いと、いま、巡り来る新しい年にこもる回生の希い。”

 

 

…皆さん、今年もあと僅か。

くれぐれも身体に気を付けて元気に新しい年をお迎えください。

良いお年を!!(^^)/