日本画 簡単な仮張りの方法。 其の1
おこしやす つらら庵 ♪
今日は約束通り日本画制作のプロセス公開ですよ~!(^_-)-☆
最近、すると言った事を全然せずに ”するする詐欺” になってしまっていたのでこの回では本腰を入れて、久々に日本画実践記事を更新してみたいと思います☆
ええ加減真面目な記事も書いとかんと一所懸命このブログを見てくれてる方たちに失礼ですしネ。。(^^;)
色々しょーも無い事を喋りたいけど我慢して、いきなり本題にいくでぇ~~!!
1.仮張りとは
2.自作の便利スケール
1.仮張りとは
さてさて、日本画実践とはいえども今回は前回の苺の時と違って、事細かに手順を追ってくからまだまだ絵はかかへんよ~ん。
まず何をすると思いますか??
スケッチの場合はスケッチブックを開けばすぐに絵が描けます。和紙に描く日本画の場合は仮張り(かりばり)という、言わば支持体(油彩でいう所のキャンパス)作りから始めなければなりません。
昨日、果たしてこのつらら庵に在庫があるかどうか危ぶまれていた和紙。
しょーちん。の自室を探ってみるとありました。きれっぱしが…。
こ奴が日本画では多く使われる雲肌麻紙(くもはだまし)です。
ほんに見事なきれっぱし・・・。(笑)
でも多忙なしょーちん。であります。日本画制作も、あまりおっきなのは描く時間が有りません。きれっぱしでも十分なのです。。
で、仮張りとは何ぞやの話に戻すと、和紙は買ってそのままの状態では写真のように丸まってますし、自分で生の紙にドーサ引き(にじみ止め)をすれば、紙が収縮し、しわくちゃになってしまって非常に描きにくいです。
しょーちん。が今回使う和紙も、仮張り前は・・・
この有様。。
日本画は油絵の様に絵の具を擦り付けて描くのではなく、絵の具だまりを広げてそのまま乾かす感じなので、和紙にしわが有ると絵の具がしわに流れ込んでムラになってしまいます。
そうならないためには、絵を描いている最中でも常に画面をピーンと緊張させておかなくてはなりません。和紙の収縮率は強く、文鎮などでは用をなさない。
そこで予め必要になってくる作業が仮張りなんですね。
仮張りを最初にしておくと最後まで絵の具を綺麗に塗れます。
描く絵のサイズが決まったら真っ先にしときましょ♪
2.自作の便利スケール
ところで、何を描くか全く言ってませんでしたね。( 一一)
先にも述べた通り、小さいサイズに描くのでモチーフも限られてきます。
やはり、サイズが小さくて描くプロセスも分かりやすくお伝え出来る物と言えば花かな。
「何描くの? 花でしょ!?( ゚Д゚)」
・・・すぐこういう事言ってしまうからウザがられんねやろな…。(笑)
スケッチのプロセスは省きましたよー。
写生はこれといったセオリーはないし、好きなものを好きなように描けば良しです!一つだけ言えるとしたら実物より一回り大きく、そして詳細に描いておくことです。
・・・・二つ言うてもうてるやん。
今回描くにあたって、昔のスケッチをあれこれ見てみて、季節的にもピッタリなこの花にしました。(#^.^#)
近所の公園に咲いていたものを去年スケッチしたものです。
カスミザクラといい、ソメイヨシノよりも少し早く咲く品種です。桜と言えば何といってもソメイヨシノですが、このカスミザクラもなかなか綺麗で魅力的です☆
そして、絵を描くには花だけが木にぶぁ~っと咲いているソメイヨシノ等の桜はとても絵にしにくく、バランスを取るのが難しい。
それに引き換えカスミザクラは、花びらの色も濃ゆく、花と一緒に葉も付いているので絵としてまとめ易いという利点もあります。
絵を描く時は好きなものを描くのが大前提ですが、慣れないうちは描きやすい物を選ぶことも大事ですよ~!!難しいものを最初から選んでしまうと、途中で嫌になってしまいますからね。。(*_*;
さっ!モチーフも決まりました!!
お次は、和紙のサイズです。
一応絵画の世界では絵のサイズ規格と言うものがあって、大体それらに則り制作することが多いです。~号とか、F~とか聞いたことありませんか??
展覧会の募集要項でも「~号から~号までのサイズに限る。」と書かれていますし、額縁もオーダーメイドでない限り既定のサイズから選ぶことになります。
もちろん、自分の好きなサイズに紙を切っても構わないんですが、先に述べたように、後々の事を考えると既定のサイズで制作した方が楽です。
規定と言っても、沢山の比率のサイズが揃っているので、よっぽどの拘りが無い限り既定の物から選びましょう。
サイズ表から任意の物を選び、縦×横の長さを計って紙を切れば良いんですが、いちいち計るのも結構めんどいんですよネ。特に、制作頻度の高い小さなサイズの絵は。
そこで、しょーちん。はこんな物を作って使っています!
じゃーん。
「サァイ~ズスゥケ~ルゥ~♪(アノ声で。(笑))」
ちょい反射で見にくいか…。
このように、100均の大き目クリアケースに、F0~5号までのサイズの線を
マジックで書き込んであり、(書いてあるのはクリアケースの内側なので擦れて消える心配がない。)紙の端に合わせて切るだけで簡単に規定サイズの和紙が作れる便利なスケールなんです。
これは是非真似して頂きたい!!
只、難点は線がいっぱいで非常に分かりづらいという事。。(*´Д`)
しょーちん。も今日久々に出してきたは良い物の、しばらくこれを前に考え込んでしまいました。(笑)
でも、慣れると使いやすいですよ☆
このように、透明なのでそのままスケッチブックに合わせてどの構図がいいかを探ることも出来ちゃいます!
今回はSM(サムホール)サイズに描くことにしました。 変な意味じゃないよ。。。(^^;)
次回はいよいよこれを使って和紙を切りまっせ~。
それでは、ここまでご覧くださりありがとうございました~。続きは明日!(多分。(笑))
また、おこしやす つらら庵 ♪
〇今日の鳥獣戯画〇
「愛してもらうためなら貢ぐ。」