真夜中のつらら庵。
おこしやすにゃ つらら庵にゃ ♪
~ある日のつらら庵~
庵主仮(大)…奴は寝ておるのか?
庵主仮(小)はい。二階に上がったゆえ、恐らく暫くは起きてこないはずにゃ。
庵主仮(小)そして、急場の話とは何ですかにゃ??
庵主仮(大)…今日話す事、他言は無用であるぞにゃ。
実は、このつらら庵内にて由々しき事態が発生しておるのにゃ。
しょーちん。が、我々を裏切り、他の物をモノづくりの神として崇めよ
うとしておる節があるのにゃ。。
庵主仮(小)なんですとにゃ!?
モノづくりの神はこのつらら庵にて代々猫族と決まっておるはずにゃ!
つらら庵流継承者のしょーちん。が、我々猫族を排し、他の物を崇めるの
は禁じられておるはずにゃ。
しょーちん。は第755代つらら庵流継承者。
先代の244代目がニワトリを崇めて破門になった事は知っているはずにゃ
。
庵主仮(大)吾輩もあやつがよもやそこまであほぅだとは知らなかったのにゃが、
どうやらあのなだぎ武…、いや、しょーちん。は代々続く掟を破って
まで、あるものを崇めようとしておるのにゃ。
庵主仮(小)証拠などはあるのですかにゃ??
いくら我々モノづくりの神とて、あのなだぎ…、いや、しょーちん。の
心の中までは透かし見る事はできないにゃ。
庵主仮(大)…あるものを見つけてしまったのにゃ。
付いてまいれにゃ。。
庵主仮(大)これを見るのにゃ!!
庵主仮(小)こっ、これは、にっくき犬族のカレンダーにゃ!!
庵主仮(大)これをしょーちん。が夜な夜な眺めてにやついておったのを見てしま
ったのにゃ。
庵主仮(小)しかし、これだけでは物的証拠に欠ける気もするにゃ。
庵主仮(大)ふっ、ふっ、吾輩を見限っておるのか?吾輩もだてに785年生きてはおら
ぬぞ。お主の脳みそとは大きさが違うのじゃ。付いてまいれっ!
庵主仮(小)ここ、これはっ!かの有名な、ネズミを追っかけまわしている犬にゃ!
庵主仮(大)いかにも。これはしょーちん。が今日描いた物にゃ。…またしても
にやけておった。これを見て分かる通り、あの短足やろ~め、こともあ
ろうに犬族を次代の庵主として迎え入れる腹積もりなのにゃ。
庵主仮(小)由々しきことにゃ。して、お師匠さん、かくなる上はどうなさるおつもり
ですにゃ??
庵主仮(大)我々は作り手に美の神の力を与えるモノづくりの神。いつまでもあの
なだぎ…、いや、しょーちん。の所に居る訳にもいくまいにゃ。
庵主仮(小)では、新しくモノづくりの才能がある者を見つける旅にでますかにゃ?
庵主仮(大)それも考えておる。もう少しあやつの動向を探る必要があるにゃ。
われわれの魂は飽くまでご本尊である生身の庵主様の代わりの声。
御本尊に相談してみるかにゃ。付いてくるにゃ。
・・・・・・・・・・・・・・・
庵主仮(大)御本尊様。かくかくしかじかですにゃ。
かくなる上は、しょーちん。等捨てて、新たな者に付こうとの思いなの
ですが、いかが思いますかにゃ??
第755代・つらら神 …吾輩はしょーちん。の元を離れないにゃ。
庵主仮(大)何を言われますかにゃ!あやつは邪教に身を染めようとしておるのです
にゃ!!
第755代・つらら神 それでもいいのにゃ。
庵主仮(小)なぜあやつにそこまで肩入れなさるのですにゃ!!
第755代・つらら神 吾輩がしょーちん。を愛する理由。それは…
ちゅーるをくれるからにゃ。
庵主仮(大) …
庵主仮(小) …
庵主仮(大)…我々のみつらら庵を離れるかにゃ。
庵主仮(小)…ハイですにゃ。。
また、おこしやすにゃ つらら庵にゃ ♪
〇今日の水墨DEアニメ〇
「プルート」