つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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世界児童絵画展に見る国際色と社会情勢。(後編)

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

ではこの間の続きです。

 

turara-an755.hatenablog.com

 

この間は訳の分からないしょーちん。の妄想を披露してしまったので記事が長くなり、やむを得ず前編と後編二部作に分けました。

前編ではロシアの子供たちの絵をご紹介しましたね。

どれも出色の出来でした。

 

さて、後編である本日はアジア編で、中国と我が国日本の子供たちの絵を見て頂きましょう!(^_-)

先ずは中国からっ。

 

 

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11歳の子の作品です。

やっぱりね、お国柄って色に出ると思いません??

寄り集まる様に立ち並んだ家々の色がなんとも美しい。

空の色なんてどうでしょう?

 

朝焼けなのか夕焼けなのか・・・

そして、中国の子の絵なんやから当たり前やけど、タイトルが横山大観が描く絵のタイトルみたいでかっこいいよね!!

河畔(かはん)人家(じんか)で良いのかな?

 

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はい絵本来た~。

行っとく?しょーちん。お得意の妄想コーナー行っとく??

…今日はやめとこね。(笑)

 

いやいや、でもホンマにお世辞抜きで感動します。10歳でこの表現力。

僕が幼い時にこんな素晴らしい絵が描けたとして、大人になるにつれて才能がなくなり絵がつまんなくなるんやったら一生子供で良いと思えるもん。

子供やから計算して塗ってるんじゃ無いやろうけど、空の青にも色々な諧調があって、夜の深さを感じさせますね。

そこに白く輝く鳥と大木。見事。。

 

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これも色を上手くまとめ上げてますね。

使ってる色は実はそんなには多く無いと思うんやけど、何でこんなに広がりがあるんだろ。

でね、この絵の巧みなところは、画面上から下に行くにつれて海の色が段々と濃くなっていくグラデーションが付けられている事。

これによって題名の様に、”海底”の感じが出てます。

 

ほんで、恐らくなんやけど海の色を着色してから、その上に海の生物たちを描いてるよね??画面を見る限り。

そういう計算も立つんやから凄いわ。

 

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どやさこの中国感!!8歳の子の作品です。

こう言うのを見るとお国柄がわかるよなぁ。日本の子供やったらまずこんな水墨調に描かへんもん。というか、そんな表現法すら知らんし。

使われてる色なんてほぼ一色(濃淡のみ)やけど、不思議と立体感が有るよね。

余白が美しいと思える絵をこの年で描けるとは。

負けられへんなぁ。

 

そして、肝心のこの絵のモチーフとなった植物は……

うん、あれやんな、あれ。うん。苦~いやつやろ。(笑)

 

さっ、次からはお待たせの我が日本の子供たちの絵です。どどん!

 

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レンガで出来た倉庫を描いた作品です。

いやぁ~それにしてもレンガの一粒一粒よ!日本人やなぁ!

建物の形は大分いびつやけど、いや、いびつやからこそとても力強い迫力が出てますね。

 

中でもしょーちん。が特筆すべきは塗り方やと思ってます。

筆をペタペタと押さえながら塗る事によって、倉庫の年月に耐えてきた古さや歴史を感じさせる質感になってますね。

画面上方にチラッと見せる三角の青空がなんとも心憎いぢゃないか。。

 

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中学生ともなると表現法もなかなか大人びて来ますな。

主役は少し暗い夕焼けなんですが、夜の迫ってくる寂しさと言うか、そういう感情が、手前の真っ黒に塗られた脇役の家のシルエットによって際立ってますね。

 

「どこかでみたことあるような…」

と、誰にでも思わせるような心象風景チックな作品です。

 

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これは題名におもっきししょーちん。の住まう地名が描かれてたので消させて頂きました(笑)

ええんやけどね、別に…(*'▽')

 

この絵の凄い所は、どこにも黒を混ぜずに絵に立体感を出してる所。

普通黒を使いたくなりません?しょーちん。はすぐに混ぜたくなる悪い癖があるのだ。(笑)

白い船に投影された波の揺らぎの表現がいいなぁ。

影も紫がかってて、画面を明るく保つのに一役買ってますね。

 

そして波の表現!

 

https://www.art-information.ne.jp/blog/app/webroot/js/ckfinder/userfiles/images/hukuda_heihachiro9.jpg

出典:https://www.art-information.ne.jp/blog/app/webroot/js/ckfinder/userfiles/images/hukuda_heihachiro9.jpg

 

日本画家の福田平八郎の「漣(さざなみ)」を思わせる表現。

短い線の羅列によって表される波は動いているかのようです。素晴らしい!!

 

 

さてここからは、同じ日本人でもぐ~んと年齢層が下がって、幼稚園以下の子の作品たちです。

 

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ハチの家族(?)が、皆揃ってハチの国に行くところを描いたんだそうな。

みんな笑顔やってことは、ハチの国はさぞかし楽しいんやろなぁ。

ハチのパーツの大きさ、形、羽の数なんてどうでもいい。

そう思わせる自由な発想が嬉しいなぁ。

 

そしてタイトル(笑)

 

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これ僕大好き。

 

両手をバンザイしてるけど、一方は曲げてあったりして、計算してるわけでは無いんやろうけどバランスが取れてます。

無造作に足元に塗られた青もいいね。カニと水との間の僅かな余白は計算して残してないよね?

天才的に思えるんやけど。

 

そしてタイトル(笑)

 

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カエル満載の絵。(*^^*)

カエル好きな僕にはたまらない絵ですね。

色付きの紙に描いてあるのかな??薄紫がカエルの緑と絶妙にマッチしてます。

 

カエルも素早く描いているようで、手の形とか体の構造が良くつかめてますね。

子供の絵全部に言える事かもしれんけど、どれも見ててコチラが楽しくなる、力を貰える。

絵って上手く描けてるかどうかとか関係ないんやなぁってつくづく教えられますよね。

 

へぇ~、シュレーゲル アオガエルかぁ~。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュレーゲル アオガエルってなんぞ??(笑)

 

 

いかがでしたでしょうか?

しょーちん。は前にも言いましたが、下手な絵描きの展覧会に行くくらいなら子供たちが描いた絵を見たいです。

お世辞抜きで、本当に子供の絵にインスパイアされたり、教えられたりすることが多いからです。

そして、見ていて楽しい。

 

しょーちん。はこの展覧会を見ながら自分を振り返ってみて、「楽しく描けてるか?」と思わざるをえませんでした。

描き手が楽しく描けていないのに良い絵が出来上がるはずがない。

自由に、明るく、楽しく、、力入れるところはギュッと。

 

明日からも頑張ろう。

 

 

ではこの辺りで。

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇絵・ハンドメイドいろいろ〇

11月11日はポッキーの日だったので、ポッキーを頬張る幼少時の有吉弘行さんを描いてツイッターに載せたら、有吉さんのファンからいいねが一杯来ました(笑)

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降る雪が~ぜ~んぶ~、メルティーキッスなら、、、ベットベト♪(笑)

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フェルトで猫用のドラゴンクエストの兜を作ったよ!

これで庵主様も勇者だ!!(^^)

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