つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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謎多き奇想の絵師・長沢芦雪。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

このブログでは気の向くままに画家のご紹介をしてきました。

中でも良く扱うのが、生涯がベールに包まれた謎の絵師。

何でかと言うと、想像を働かせる余地のある人物がしょーちん。は好きだからです。

実際ちょっと神秘感を漂わせている、余り多くを語らない人ってなんか魅力が無いですか??田村正和とか高倉健的な。。(底が浅く分かりやすいしょーちん。はダメだぁ(笑))

 

この間ご紹介した伊藤若冲も謎多き奇想の画家です。

turara-an755.hatenablog.com

今日はその伊藤若冲と並んで奇想の画家と称されている人物をご紹介したいと思います。

 

http://muryoji.jp/museum/aboutrosetsu/image/main_ph02.jpg

出典:http://muryoji.jp/museum/aboutrosetsu/image/main_ph02.jpg

 

長沢芦雪です。

 

江戸時代中期に活躍した京都府丹波武家出身の画家。

かの円山四条派で有名な円山応挙の弟子。

 

…と、説明できるのはここまでです。(笑)

それくらい信頼できる文献が残っていないのです。

噂話まで入れれば、酒好きで豪放磊落で性格は傲慢極まりなく、ついには師の円山応挙に破門にされた…。

などなど有りますが真偽のほどは定かでは有りません。

 

ただ、一つだけ言えるのは47歳の若さで客死(出先で亡くなる事。芦雪は大阪で死去)したと言う事。

この死もまた例に漏れず謎の死です。

自殺説や、名声を妬んだ輩の毒殺説もありますが、これも真偽は分かりません。

 

そんな謎に包まれた生涯に唯一燦然と輝くもの。

それが、短い生涯に遺した絵です。

絵が残っているからこそ、後世でも愛され、幅広い世代に親しまれているのです。

 

それではいくつか見てみましょう!( ˘ω˘)

 

http://www.officej1.com/70avna_gard/image/Art/nagasawarosetu2.jpg

出典:http://www.officej1.com/70avna_gard/image/Art/nagasawarosetu2.jpg

 

じゃ~ん!

変わった屏風でしょ?

芦雪はこのように白と黒、大きい物小さいもの、といった対比を活かして斬新な画面を作った画家です。

ここでも左隻の牛は黒。

そのお腹のあたりに白い犬が座っています。これも対比を意識しての組み合わせですね。

 

https://stat.ameba.jp/user_images/20170406/20/about-art/97/a8/j/o0400040013907673109.jpg?caw=800

出典:https://stat.ameba.jp/user_images/20170406/20/about-art/97/a8/j/o0400040013907673109.jpg?caw=800

 

この犬がカワイイと現代でも大人気!(*^^*)

いや、むしろ現代だからこそ受け入れられるのかな。

この時代にこんなに可愛く描けるとは…素晴らしい♪

 

右隻では巨大な白象が描かれています。

その背中には真っ黒なカラス。

どこまでも対比が主題の作品です。

 

このように芦雪と言う画家は、”タダでは絵は描かない!”というような反骨精神(悪く言えばひねくれもの)の持ち主だったんだと思います。

 

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引用:http://reishi-design.jp/wp-content/uploads/22411591337e19327650eb37e8a7b58b.jpg

 

これまた大胆に、襖に龍が描かれています。

墨の幅広い濃淡を絶妙な筆さばきで活かした作品だと思いますが、構図も上下左右にうねるような導線が見て取れます。

雲の中から今にも飛び出さんばかりの迫力。

 

この絵からは芦雪が単に奇想だけの画家ではなく、飽くまで応挙の元で筆法を修行していたことが分かります。

 

”型を知り、破る。型を知ってるから破れる”

 

惜しくも若くで亡くなった歌舞伎役者の中村勘三郎さんが言った言葉が当てはまります。

 

お次はこの作品。

これはもしかしたら皆さんもチラッと知ってるかも。

長沢芦雪の作品の中でも一番有名かつ人気の作品です。

 

http://livedoor.blogimg.jp/aoi515horikawa/imgs/a/8/a857dfb7-s.jpg

引用:http://livedoor.blogimg.jp/aoi515horikawa/imgs/a/8/a857dfb7-s.jpg

 

おっきな虎さん!(;''∀'')

 

http://www.dnp.co.jp/denshoubi/reportage/img_k01/repo01_p1.jpg

引用:http://www.dnp.co.jp/denshoubi/reportage/img_k01/repo01_p1.jpg

 

お寺に収蔵されているのですが、このように見ようによってはこちらにとびかかって来そうな迫力が有ります。

身体も極端にデフォルメされていることから、現代のデザインにも通ずると言われています。

 

…ところでこの絵、猫に見えてきませんか??(^▽^;)

巷では猫に見えると言われ、それが人気の元になっています。

 

「芦雪は虎を描くの失敗したのではない。初めから大きな猫を描こうとしたのだ。」

 

と、評論家からも評されているほど。。

確かに、江戸中期にこんなにキュートな虎を描いた画家はいなかったでしょうね。

古来から虎と言えば獰猛で怖い顔に描かれてきました。

ここでも、

 

「みんなが虎を獰猛に描くなら俺は反対に可愛く描いてやるぜ!!」

 

と言うようなひねくれ精神を感じてしまいます。

しょーちん。と性格似てるかも??(笑)

 

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引用:https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/736x/c3/86/7d/c3867d3227bf2db0952bbd4117d307ca.jpg

 

ところで、この目、この口元、なんか見覚えないですか??

しかも最近…。

な~んか見た事あるような・・・?

 

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はっ!!( ゚д゚ )

 

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もしや!?(゚∀゚)

 

・・・・

・・・

・・

 

 

 

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ジャジャジャジャーン♪ヾ(≧▽≦)ノ

 

ハンドメイド新作です(^^)

 

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水墨感満載の作品になりました(;^ω^)

 

しっかし、これを買って下さる方が居るとすれば相当変わり者やろなぁ(笑)

楽しみ楽しみ♪

 

「こんなのを探していたんだ!!!」

 

って言う変わったさんが現れる事を祈り、これからも制作に励みます!(笑)

ミンネさんで販売しておりますので良ければおこしやす~♪

 

          ↓↓こちらからどうぞ↓↓

minne.com

 

 

今日は芦雪についてご紹介しました。

生涯は謎に包まれてても、作品が残り愛され続ける。。

僕の敬愛する日本画家・前田青邨先生も、

 

「作品だけが残り、作家は忘れ去られるのがよい。」

 

とおっしゃっています。

 

カッコええなぁ!そんな画家!!

しょーちん。も頑張って謎の画家になるぞっ!(^_-)-☆(無理か…(笑))

 

それではこの辺りで。

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

愛のある絵。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日は口の発疹も治って、代わりになんだかカサカサになってます(;・∀・)

口内炎も良くなって気分良しです!

今日は皆さん何の日か知ってますよね??

山の日です。

こういった日に「山に行ったよ~」ってキラキラした汗を流しながら山と共に写った写真なんかをアップして記事に出来ればいいんですが、なんせしょーちん。はインドア派かつ、めんどくさい事が大嫌いなので山の日でも一歩も外に出ませんでした(笑)

(でも山登りとかはしてみたいなぁ。)

その代わりにちょこっと絵を描きました。

初めてかな?普通に水墨をご紹介するの?いつもは鳥獣戯画とかばっかりなので。

 

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富士山です(^^)

 

行ったことね~けど…(笑)

 

 

…さてさて、今日は絵繋がりでこんな所をご紹介したいと思います。

 

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引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/200909/11/96/e0114296_18333058.jpg

 

静岡県にあるねむの木学園です。

 

歌手で女優の宮城まり子さんが設立した養護施設・学校なのですが知ってますか??

僕は世代じゃないので宮城さんの事は存じ上げませんでしたが、5~6年前に僕の大好きな番組、”日曜美術館”でこのねむの木学園が紹介され、それを見て知りました。

(宮城さんは”手のひらを太陽に”を歌ってらっしゃったんですね!)

 

この養護施設は知的・身体障害を持った方達が共に学んだり、集ったりする場所なんです。

因みにさっきの写真のどんぐりの形をした施設の一部も、養護施設の子供たちや大人が一緒に屋根の銅板を貼ったり、漆喰に絵を描いたりして出来た物です。

優しい形の草みたいな絵がいいなぁ。(*^▽^*)

 

この施設では、宮城さんの方針(とは言っても実際は利用者が積極的にやりたがった事をサポートするのですが)の元で、子供たちや学園の方達が茶道を学んだり絵を描いたりしています。

その絵が本当に素敵なんです!!

初めてこの番組でその絵を見た時に、「こんなに愛に溢れ、見る者に力を与える絵があるのか」と思った物です。

 

何と言うか、余計な事を考えたり邪な気持ちが無い分クリアなんです。

まぁ僕のへたくそで邪な説明を云々するより実際に見てもらいましょか(笑)

 

http://www.nemunoki.or.jp/gallery/kiyomi/ajisaifutari.jpg

出典:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/kiyomi/ajisaifutari.jpg

アジサイの中のふたり」 むらまつ きよみ・作

 

無数の小さい点で丸いアジサイが描かれています。

そして優しい色が画面を埋め尽くす。

その優しさに包まれるように二人の子供(?)が描かれてます。

なんか、母性愛を象徴しているみたいな絵ですね。

 

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出典:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/yumiko/sekaino.jpg

「世界のお家」 やました ゆみこ・作

 

アーチ状に可愛い色の家々が並んでいます。

暖色に包まれた画面に花や木。

そしてこの絵の題名である”世界のお家”。何か意味深な題名です。

戦争の無い、平和な世界が描かれているのかな??

 

http://www.nemunoki.or.jp/gallery/yoshie/yasashii.jpg

引用:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/yoshie/yasashii.jpg

「やさしいとき」 なかだ よしえ・作

 

これすごくないですか?抽象画で有名なパウルクレーさながらの表現!

いかにも”やさしい”感じが出てます。

塗りムラにさえ優しさや心の揺らぎを感じます。

 

http://www.nemunoki.or.jp/gallery/toshimitsu/aki.jpg

引用:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/toshimitsu/aki.jpg

「明るい秋」 ほんめ としみつ・作

 

ブラウンの背景は深まる秋を表わしているのでしょうか。

画面やや左寄りに描かれたふたりの人物(親子かな?)に向かって綺麗に紅葉した落ち葉が集まって来るように描かれています。

なんかね、どれもが母性愛を表してるように見えるんですよ。しょーちん。には。

 

http://www.nemunoki.or.jp/gallery/tsutomu/hirune.jpg

引用:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/tsutomu/hirune.jpg

「はっぱの中でひるねしたよ」 ほんめ つとむ・作

 

これも好き。

構図とか色とか、世界的アーティストがデザインしたかのような、ある種の完璧さを感じます。でもいやらしさとかが無くとても純粋な物を感じます。

もぐらが羨ましそうに穴から覗いているのがキュートすぎる♪

ポストカードにして誰かに送りたいなぁ。(笑)

 

http://www.nemunoki.or.jp/gallery/kanae/melody.jpg

引用:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/kanae/melody.jpg

「メロディ」 こいしかわ かなえ・作

 

どうですかこのメロディー感!!

本当に楽しい音楽が聞こえてきそう。

流動的で、そして丁寧に分割された色面の境界は滲んで溶け合い、

これが優しさを感じさせます。

 

http://www.nemunoki.or.jp/gallery/shogo/marikoandchild.jpg

引用:http://www.nemunoki.or.jp/gallery/shogo/marikoandchild.jpg

「まり子とこども」 とみやま しょうご・作

 

どこにまり子さんがいるのでしょうか?(笑)

でも、子供たちの宮城さんのへの愛が画面から溢れています。

子供たちは宮城さんをお母さんと呼んでいます)

宮城さんと子供たちが溶け合い、一体になっているのがいいなぁ。

 

 

以上、数ある作品の中からほんの一部をご紹介しました。

いかがですか?どれも愛に溢れているでしょ?

障害を抱えた方々は、辛い事、苦しい事も健常者(障害、健常と言う言葉は嫌ですが…)に比べて多いはず。

時には心無い言葉を掛けられ白い目で見られることもあるかと思います。

 

絵は面白いくらい心の中を写すものです。

実際、親から虐待を受けている子供が描く絵は一目で分かるくらい禍々しい物になります。

でも、このねむの木学園の子供たち、人々の描く絵はどれもが明るく、美しく、愛情に溢れている。

これは、宮城さんや職員の方に十分愛されているからです。

それを思う時、心から嬉しくなり「よかった」と思います。

 

絵の多くに母性愛を感じ、涙が出そうになるのも、心の奥底に誰もが持つ大切な何かを素直に表現しているからですかね。

 

同じ絵を描く者として、しょーちん。も人の心を揺り動かすようなものを描きたいと思います。

しかし、このねむの木学園の人たちの画集がほしいなぁ。(*^▽^*)

 

皆さんも、ご興味があればねむの木学園について調べてみて下さい。

長い文章でしたが読んで下さりありがとう御座います。

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

 

 

 

 

 

 

う~む、何じゃろか…。。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

昨日の朝の事です。

なぁ~んか身体がだるいなぁと思ったら何と謎の高熱…( 一一)

「風邪かな??」

と思ったのですが何やら口元に違和感。

 

鏡で見てみると上下の唇にまばらに小さなプツプツが。

そんなに痛くもかゆくも無いのですが、普通のできモノではなく、一つ一つが小さな水膨れになっているのです。

それはいいとして熱があるのがしんどくて昨日は丸一日お休みしてました。

(と言ってもゲームとかはちゃっかりして(^^))

 

それからは酷くならず、今日は熱も退いたので病院には行っていませんが、

どうやら口唇ヘルペスになったようです。

口内炎はしょっちゅうなってますがこんなのは初めてでびっくりしました(;^ω^)

ももう元気なのでご心配なく♪

 

お陰でハンドメイドも滞ってましたが、昨日休んでいる所にこんな物が届きました。

 

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ひと口チョコが入ってそうな箱を開けると…

 

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じゃ~ん!!

 

押さえ金具が32種類入ったセットです(^^)

 

いやね、ファスナー用のミシン押さえが欲しかったので例のごとくネット通販で探していると、ジャノメ純正ファスナー押さえが600円。

でも、その他の類似商品って所に載っていたのがこの32種類セットだったのでした。

(笑)

こちらは2000円。

32個も付いてて2000円やったらこっちの方が断然ええやん!!

…と思って買ったのですが、こんなに種類あって使う事あるんですかね??(^▽^;)

 

因みにしょーちん。、昨日から取り出して一つ一つを眺めているのですが、殆どその用途が分かっておりません。(笑)

だってこれ純正のやつじゃなくて外国製やから全部英語で分からへんねんもの~!(≧◇≦)

 

でも、レビューは良かったし、Amazonで一つ一つのアタッチメントの説明が画像で紹介されているので、それを見ながら勉強します~♪

しかし、こういう道具を買うのが好きな癖直らんなぁ。。(~_~;)(笑)

 

今、ある物を作っているのですが、少しだけ紹介したいと思います!

 

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鋭い眼光。その眼は何を見据えているのか。

 

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愛嬌を感じる口元。お前は一体???

 

完成したらまたブログで披露するつもりです~(^_-)-☆

乞うご期待!!

 

それではこの辺りで。

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の色鉛筆でアニメ〇

たまには色鉛筆で。コナンって1000話突破したらしいよ!!

しかし、1000回もよくトリック考えたなぁ。。

 

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世界猫の日。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日はね!

猫の日なんだよ!

うんうん、

確か家にもへんてこりんな猫がいたなぁ。。

鼻に変な模様の有る…

 

名前なんやったっけかな??

・・・・

・・・

・・

そうそう、つららや!!

つらちゃ~ん!

猫の日だって!

おめで…

 

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寝とるやないかぁ~~い!!(笑)

 

もういいよ。

はいはい、おめでと。(;^_^A

 

と、言う事で絵を描いてみました!!(^_-)-☆

 

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世界中の猫ちゃん達に愛を…。

 

それではこの辺りで!

今日はいろいろと忙しいので短いですが…(・・;)

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の水墨DEアニメ〇

ファイナルファンタジー

いいねぇ。天野喜孝先生の世界観とFFの合う事!!

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"いしぶみ" 全人類の罪悪の記録

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日は少し真面目な話をしたいと思います。(そんなん出来るんかって??(笑))

 

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昭和20年、今から70年も前の事。

日付で言えば丁度昨日の8月6日の事です。

広島にこの世の物とは思えない地獄の業火の様な爆弾が落ちました。

原子爆弾です。

 

広島の原爆だけでも30万人という罪もない一般市民が亡くなっています。

恐ろしい数字です。

 

この”いしぶみ”という本は、その被災者の中でも広島2中と言う中学校の生徒に焦点を当て、被災してから亡くなるまでの様子を遺族や先生が伝え、残しているものです。

(因みにこの広島2中の1年生は全員外で被爆したため全員が亡くなっています)

読んでいると、子供とは思えないほど最後までたくましく立派で、皆が家族思い。

 

皮膚はただれ、全身大やけどで意識ももうろうとし、水を飲むことも許されず、地獄の様な苦しみの中亡くなっていった子供たち。

 

この本は決して面白おかしい本では有りません。

むしろ、読むに堪えないほどの悲惨な内容ですが、僕たち日本人には知って置かなければならない現実でもあります。

遠い昔の話…

そうでしょうか??

 

今各国は不穏な雰囲気に包まれています。

いつ何時どういう事態になるか分かりません。

 

さりとて、原爆投下の張本人・アメリカを恨めばいいのかと言うとそうでもないような気がします。

鼻の低い、高い、肌の白い黒いは関係なく、僕たち人類が犯した過ちだと思うのです。

(現に当時の日本人は今の北朝鮮とほとんど変わらかったのです)

 

どんなことがあっても戦争だけはしてはならない

 

この本を読んでいると心からそう思います。

罪もない可愛らしい子供たちがどうしてこんな目に合わなければいけないのか。。

 

亡くなった子供たちの最後の様子をこの本からいくつか紹介したいと思います。

それぞれ最後を看取ったご遺族や救護所の方の証言です。

 

小野淳くん

 

「お母さん、帰りましたよ」と言ってくれたのですが、顔がやけどで腫れあがり、手当の仕様がありませんでした。

やけどで痛かったのでしょうが友達の名を呼んではがんばれといい、思い切り水を飲みたいと申しました。

数を数えてみたり友達の名前を呼んだりして気を紛らわし、我慢して苦しいと一言も漏らさず、その夜、七時半に死んでしまいました。

 

水田汎くん

 

お母さんたちが寺に駆け付けられたのですが、(当時はあまりに被災者が多かったので、学校や寺は臨時の救護所になっていた)死んでゆく人が多くて遺体を見つける事が出来ませんでした。いくども調べて、寺の人から七日の朝(原爆投下の翌日)井戸の傍で水を飲ませてあげたが、しばらくして”君が代”を歌い、万歳を三唱したあと、

「お母ちゃん、お母ちゃん」と言って泣きながら倒れたのが最後だったという様子が分かりました。(この子は結局最後は家族に看取られることはなかった)

 

山下明治くん

 

明治は亡くなる時弟、妹のひとりひとりに別れの言葉を言い、わたしが鹿児島のおじいさんになんと言いましょうかと申しましたら、「立派に」と申しました。

死期が迫り、わたしも思わず「お母ちゃんも一緒に行くからね」と申しましたら、

「あとからでいいよ。」

と申しました。その時は無我夢中でしたが後から考えますと、なんとまぁ意味の深い言葉でしょうか。

「お母ちゃんに会えたからいいよ」とも申しました。

 

……

 

 

ここで挙げた子供たちの惨状はほんの一例です。

当時このような人は沢山いました。

苦しい死に際、愛する人に看取られる事すら叶わず、ドブに落ちたまま死んでいった人々。。

 

もう絶対にこういった世にしてはいけません。

 

そして私たちは、こういう記録や書籍を読んで学び、今現在衣食住が整い楽しく生きていける事がどれほどありがたい事かを時には思い出さないといけないと思うのです。

人間は嬉しい事も悲しい事もやがては忘れてしまいます。

 

広大な海とも言える煩雑な私たちの生活に、こういった本が錨や灯台の様にしっかりと指標を与えてくれているのはありがたいと思うのです。

 

~すべての戦災で亡くなった方たちのご冥福をお祈りいたします~

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の水墨DEアニメ〇

のび太

8月7日の今日はのびちゃんの誕生日なんだよ♪

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グラマーなインスタグラマー。

 

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おこしやす つらら庵 ♪

 

今日はね、な~んにもしないでグダグダしてました(^^♪

ゲームして、昼寝して、ネットサーフィンして、ツムツムして…。

こんな日もないとね。(でも、最低限の家事はしてるで。)

 

朝ね、テレビを見てるとインスタグラム特集をしておりましてね。

皆さんも詳しくは知って無くても名前は聞いたこと有りません?

 

https://mdpr.jp/photo/images/2016/05/12/w600c-e_2089985.jpg

出典:https://mdpr.jp/photo/images/2016/05/12/w600c-e_2089985.jpg

 

しょーちん。はと言うとあんまし良く分かってません(;^_^A

ただ言えるのは、写真に特化したSNSサービスだと言う事。

良くありますよね~、青い海を背景にピースした自分の手を少しだけ入れ込んで撮ったようないかにもな写真。(笑)

しょーちん。はインドア派ですし、そんな私生活の充実っぷりをアピールしたくはないので、(というか充実してね~し( ̄д ̄))

何を公開していくかというと…

 

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じゃ~ん。

自分の作品!(^^♪

いいねを早速頂きました!ありがたや。

番組に影響されて後先考えず早速インスタ始めるところが我ながらどうしょうもないと思う…(*‘∀‘)

 

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投稿はまだ2件やしフォロワーさんもまだ一人なので、これからバンバン繋がりを持っていこうかと思ってます!!

…と、言いつつ未だに良くシステムが分かって無かったりしますが。(^▽^;)

 

ツイッターもやっていますが、インスタグラムはインスタグラムでまたツイッターとは少し違う人々が集っているのでどんな出会いがあるのかワクワク♪

しょーちん。は宣言します。

 

グラマーなインスタグラマーになる!!

 

 

…意味わからん。

言いたいだけやん。。(笑)

 

それでは、今日はこの辺りで!

またインスタグラムでの感想などもお伝えしようと思っとります。

…しかし、アカウントの管理が大変。

何がどのパスワードやったかがもう…。わけわかんね~よぉ。(笑)

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

夢十夜。~銀杏~

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

「銀杏」

 

春のありがたい温もりの中、卓也は坂道を急ぎ足で下る。

今年やっと7つになったばかりだが、まだまだまわりの子よりか幼く見える。

母に作って貰ったナップサックを嬉しそうに身に付け、同い年の菜穂子の家に急いでいるのだ。

 

坂を下り、石でできた小橋を渡った先に人の往来がほとんどない幅の広い一本道がある。

そこを抜け、山道を少し行くと菜穂子の家がある。

 

花が好きな菜穂子に何か摘んでいってやろうと卓也はあたりを見回しつつ一本道を歩く。

「わぁ。」

いつもは気にしなかったが道の両脇は桜並木になっており、いましも春の日を受けて桜が満開していた。

桜の花びらを持って行って水盤に浮かべて見せたら菜穂子は喜ぶだろうと思い、道に落ちている桜色を卓也はひらった。

 

しかし、それは銀杏のようだ。

銀杏は時期になると実を拾いに祖父の家へ毎年行くので幼い卓也でも知っている。

形はどう見ても銀杏なのに色は桜色。

 

良く見ると桜並木だと思っていた木には全て桜色の銀杏が付いている。

卓也は暫く不思議な感覚にとらわれていたが、すぐに菜穂子の家に行くのを思い出しやにわにそこを離れた。

手に銀杏を握り締めながら。

 

途中ナップサックに母が入れてくれたレモネードを飲み、菜穂子の家へと急ぐ。

玄関まで来ると菜穂子は不機嫌そうな顔で大きな石垣にもたれかかっていた。

 

「おそかったのね。」

 

「ごめんよ。なほちゃん家遠いんだもの。」

 

「今日はママが映画に行くから遊ぶのは四時までにしなさいって。」

 

「うん、僕も帰りが遅くなるとママが心配するから…あっ。」

 

卓也は途中でレモネードを飲んだ時に手に持っていた銀杏をナップサックに入れたのを思い出し、菜穂子に取り出して見せた。

 

「みてよ。ピンクの銀杏だよ!」

 

銀杏は手に長く握りしめていたのもあり少しくたびれてはいるがまだ桜色をして卓也の差し出した小さな白い手にふわりと乗っている。

菜穂子は少し疑わしげな顔をしながら手に乗った銀杏をしげしげと眺めた。

 

「こんなのちっとも珍しくないわ。」

 

「なんで。銀杏は普通黄色じゃないか。なほちゃんは羨ましいからそんなこと言うんだろ。」

 

「たくやはいろんな事をまだ知らないのよ。あたしなんて5つの時に虹色の猫を見たわ。」

 

卓也は少し悲しそうに自分の手にまだのっている銀杏を眺めた。

眺めていると次第に悲しい。

目が潤みピンクが視界に滲んだ。

 

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇なんとなく水墨DEアニメ〇

「ピッコロ」

声がカッコイイ!!

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