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つらら庵日和 ~平成お絵かき道の巻~  

日々、ハンドメイドとお絵かき修行に励むつらら庵の職人日記。

速水御舟 晩年の魅力。

古今東西画家列伝。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日は前々から書きたかった、僕の好きな画家たちについての記事です。

このカテゴリーを「古今東西画家列伝」とし、いろいろな時代の画家についてちょこっと日本画を嗜むしょーちん。の偏見も交えながら、あれやこれやを語ってゆきたいと思います。(^^)

書きたい思いはあるものの、なかなかこのカテゴリーに手を出せなかったのには理由があったんです。

なんか、こういう記事って、伝記っぽくしっかりその人物の時系列やらエピソードを纏めてから書くものだというイメージが拭い難く、生半可に進めてはいけないカテゴリーだと思っていたのですが、そんな事を言ってると何時までも記事が書けないので、とりあえずは僕らしく、あまり堅苦しく考えないで書いてゆこうと決心したのです!

もちろん、自分の敬愛する画家を紹介していくつもりなので、しょーちん。の絵に対する本音がバンバン出ます。そして、まとまりがなくなること必至です。(笑)

でも、ええんちゃうかなぁ?

画家についてきっちり学びたけりゃもっと信頼の置ける情報を見れば良いわけですし。

思ったことを取り留めもなく書いていけばそれはそれで僕の考えも分かっていただけるので…。(^^ゞ

 

で、このカテゴリーの1記事目に選んだのが、この言葉を遺して40年の生涯を閉じた天才日本画家。

 

"梯子(はしご)の頂上まで登る勇気は尊い、更にそこから降りてきて、もう一度登り返す勇気は更に尊い。" 

 

日本画の世界では有名な速水御舟です。

 

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/Hayami_Gyoshu.jpg

一番有名な絵はこちらですね。

 

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/66/Enbu_by_Hayami_Gyoshu.jpg/200px-Enbu_by_Hayami_Gyoshu.jpg

「炎舞」

一度は見たことがありませんか?速水御舟は、傑作を多く世に遺した画家ですが、その中でも傑作中の傑作と言われています。

焚き火に群がる蛾。

現実でも起こりうるこの光景が何故こんなにも幻想世界の匂いを漂わすのでしょうか?そこに、この人の凄さが現れています。

なんの変哲もないものを描いているのに、描かれた絵には何故か現実にはありそうもない違和感が漂います。

この、代表作とも言える「炎舞」、僕がすごいと思うのは絵の背景です。黒い部分。

でも、黒と言って正解なのでしょうか?

墨をただ塗りつけただけでは出ない深みを感じます。茶色でもないし…。

しょーちん。も、画集やテレビでしか見たことがなく、実物を見たわけではないので何とも言えませんが、朱と墨を薄く薄く何度も交互に掛けて描いたように思えます。

それにしても絶妙な色ですよね?夏目漱石の「草枕」やったかな?何行かにわたり、羊羹(ようかん)の色を賛美する場面があったと思うのですが、(思い違いかも(^_^;))本当に羊羹みたいな不思議な色に僕は感じます。いつかはこんな魅力的な色が出せればいいな〜。(実はしょーちん。、背景を描くのは大の苦手なんです。。。)

このように、誰が見ても緻密に時間を掛けた事が分かる絵も素晴らしいのですが、御舟の晩年(とは言っても、40歳と言う若さで腸チフスで亡くなっているのですが…。)に取り組んだ、水墨画にしょーちん。は特に惹かれます。御舟の作品は、一つとして手を抜いた作品が無いのですが(画家だから手を抜かないのは当たり前の様ですが、生涯にわたり絵を描き続けるのですから惰性に流れることも多いんですよ。)、晩年の水墨には若い頃には無かったある種の達観したおおらかさが出てるように思います。

 

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/66/Enbu_by_Hayami_Gyoshu.jpg/200px-Enbu_by_Hayami_Gyoshu.jpg /exh/2016/gyoshu.html

このように何気ない牡丹の絵でも、計算され尽くした軽妙さが有ります。計算し尽くすと大抵絵が重くなるのですが不思議と軽みがある絵です。それでいて、落ち着いた艶も有る…。

色彩といえば、葉が僅かに緑で色付けられているのみですが、黒い墨で描かれた花弁は色を超えた色とでも言うべき、深い色をしています。

普通、水墨画を鑑賞する時は描かれた墨色を通して、元の色彩を想像したり、色彩で描くなら何色だろう?というような事を考えながら見るのですが、この花弁は、元が何色かなどと言う詮索を忘れさせるような色だとは思いませんか?真っ黒な花弁の牡丹は存在しないはずなのに。。

速水御舟が70,80と天寿を全うしたならどんな絵を描いていたいただろうとつくづく思います。

 

僕も、晩年の御舟のように、身の回りの自然を有るがままに描ける境地にいつかは立ちたいとこの絵を見て思うのでした。(^.^)

 

まだまだ勉強勉強!\(^o^)/

 

 

それでは、

 

 また、おこしやす つらら庵 ♪

 

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