つらら庵の休日。〜‥ごめん、肉も食べるけど〜 20.02.09
おこしやす つらら庵 ♪
岩手県の大自然の中、農学校講師、そして農作業の傍ら、自由で、そしてどこか死の匂いを感じさせる厳しい不思議な作品を数多く生み出した作家がいる。
宮沢賢治である。
しょーちん。もいくつか読んだ事がある。
なめとこやまのくま、風の又三郎、貝の火、銀河鉄道の夜、やまなし、、、、
あんなに入り口は夢物語の雰囲気を漂わすのに、どれもがどこかコワイ。
急に予兆もなく死がやってくる不思議な作家です。
そんな賢治が、発表するでもなく己の戒めとして、病床でも肌身離さず持っていた手記がある。
それが、"雨ニモマケズ"なんですよね。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ
雪ニモ 夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナ身体ヲモチ、、、、
一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲ食べ、、、
とても長いんやけど、本当に誰に聞かすでもなく自分に言い聞かせるために書いてんなぁ〜、というのが朴訥な語り口調によく現れているように思う。
しょーちん。も自分なりに、この現代を上手く乗り切る標語が欲しい。
サウユフモノニ ワタシハナリタイ
と賢治が締めくくっている様に、
自分にいつも言い聞かせてリセットする言葉。
まず、
・取るに足らない事で怒らない。
これは賢治も言ってるね。
呼吸を長くして、頭から肚の方まで落とす。
・批判はしても、他人をバカにしない。見下さない。
「あの人のこういう所はいけない」
とは言っても、
「あいつアホやで。あんなんやからウダツ上がらんねん」
とは言わない。
・丁寧に一瞬を過ごす
"喫茶去(きっさこ)"という言葉が茶道にある。
諸説あるけど、"まぁまぁお茶でもどうぞ"という意味。
お茶も、丁寧に入れる。丁寧に味わう。
静かに生きる。
・自分に不必要な情報で、己を希釈しない
この溢れる情報社会。
聞いてもいないのに、耳の中まで情報が歩いて入ってくる。
でも、ほんまにそれ知りたかった事?
人生は有限。
死んだら終わり。サイナラ。
ここで、しょーちん。の考えた格言の登場や。
"人生は一本の瓶入りカルピスである"
知ってる?瓶入りカルピス。
きょうび(関西弁出ましたねすみません)、瓶入りのカルピスって無いんかな?みんなカルピスウォーターになってるよな。
カルピスはね、濃い方が美味いんです。
でも、濃すぎるのもあかん。甘すぎて喉が痛くなる。
そこで、人生を瓶入りカルピスとしよーや。
瓶に入っているのは己。
甘い甘い自分。
このままでは飲めんし、皆んなも飲んでくれへん。
そこで、他人と交わり、己を薄める。
君子の交わり、淡き水の如し。(論語)
でも、薄めすぎるなっちゅーねん。
ケチって水に薄めすぎたカルピスほど美味ないもんない。
その水、取り込む必要あるケ?
グチグチ悪口ばかり言ってくる友達。
切れ!SNSでまた自分の悪口言ってるかどうかなんて調べんな!時間の無駄!
知りたくもない芸能人の不倫情報を伝えるしょーもない検索ブラウザ。
今日のトレンドはこれ!
‥知らんがな!こっちはイカしたブルドックのスピーカー見つけて、どこに置こうかと楽しく迷ってんねん!
‥あ、話し逸れるけどこれめっちゃ良くない?
一目惚れしてん。
Bluetoothでね、グラサンとこから音が出るねん!
これ、絶対買う。これがしょーちん。のトレンドや。邪魔すんな!
‥ちゃうやん。
何が言いたいかと言うと。
人生は一度きりです。1日は24時間。
スマホやテレビで情報をいつでも手に入れられるのはいい事だけれど、取捨選択をせんかいな。
時間かけて調べたそのしょーもない情報、明日には忘れてんねんで?
捨てろ捨てろ!情報メタボはあかん。
ハイ。
これがしょーちん。流、現代を生き抜く雨ニモマケズでした。
しょーちん。は味噌も食べるけど肉も食べます。
欲もあるし、いつも静かには笑えないと思う。
でも、これだけは心に留めて、貴重な人生を余す所なく、希釈する事なく生き抜き、皆んなにいい状態のカルピスを振る舞い、分かち合おうと思う。
‥しらんけど。。
また、おこしやす つらら庵 ♪
◯今日のイラスト◯
クロッキー三昧じゃぁ〜!