強烈な個性。 恐怖 ”わかるでぇ~” おじさん。。
おこしやす つらら庵 ♪
ど~も。
和雑貨屋つらら庵の職人、しょーちん。でごわす。
皆さんは街を歩いてる時超個性的な人見かけませんか?
こないだしょーちん。は行きたい画材屋がどこにあるか分からず困ってた時に、自転車で走ってたおじさんに道を聞いたんですが、
それがまたちょいとめんどくさいおじさんでね(;^_^A
いや、道は丁寧に教えてくれて有難かったんですが、話が超絶長くて画材屋とっくに着いてるのになかなか離してくれなくて。
最後は適当に言い訳して画材屋に逃げたんですが、そのおっちゃんまだ名残惜しそうに遠くから大声で、
「兄ちゃんも絵かいてんねやったら円山応挙越えてやぁ~!!!!」
って。
いやいや、お前あなた円山応挙絶対知らんやろ。。。(-_-)
なんて、ちょっとした時間個性的な人に絡まれるのはままある事です。
みなさんもそうでしょう。
でも!
半日くらいガッツリ絡まれたことがある人は少ないのでは??
今日は少し昔にしょーちん。が出会った、今も忘れない強烈なおじさんの話をしてみようと思います。
ある日の事。
しょーちん。は小学生の時からの友人と、町から1時間ほど離れた所にあるデパートに出かけました。(田舎なもんで、しょーもないデパート行くのにも遠出せなあかんねん)
電車に揺られる事1時間弱で駅に付き、そこからデパートへの無料バスに乗って行くのです。
…そう。
今考えたら”ヤツ”も同じバスから降りたので、バスの中で既にヤツと出会ってたっちゅ~ことになる。
恐ろしや。
その時はそれから半日近く拘束されることを夢にも思わず、アホみたいな顔してしょーちん。と友人は、バスでこれまたアホみたいな事を語り合っていました。
ようやくデパートに到着!
いそいそとバスを降り、デパートに入ろうとしたその時、何やらしょーちん。たちに話しかけてくる人が居るのです。
「ちょっとお兄さん!聞きたいことがあるんやけど!」
振り返るとこんな人が立っていました。
しょーちん。は一瞬で、
これはヤバい…
と思ったものです。。
動物的嗅覚というか。。
でも、どうしようどうしようと考える間もなく、矢継ぎ早にそのおじさん(見た目はとても若そうに見えて、27~8くらいに見えたけど、後に本人の口から38だと知らされる)
は、要件を聞いてきました。
「なぁ~、このデパートに若者向けのファッションコーナーとかあるかなぁ?」
「…え、えと、まぁ各フロアにその年代にあった物を置いてるんじゃないですかねぇ。因みにどんなものをお探しですか??」
「たとえば胸の所に、暴れ龍!とか刺繍が入ったような。ふはっ。。。」
……高まる危機感。。( 一一)
「え・・・暴れ龍っすか?はは、、なかなか個性的ですね(;^_^」
「やろぅ~?やっぱりな、個性が無いとダメやん?人間って。その辺歩いてても他の誰でもないアナタ!的な?それって大事やと思うんやぁ~~↑」
先ほどご覧いただいた挿絵でも分ってもらえると思うんやけど、たしかにそのおじさん他の誰でもないアナタやったわ。(笑)
だって、全身デニムコーデに、何故かインナーだけがブルースリーが印刷された真っ赤な真っ赤なTシャツやで。
他の誰でもないアナタやろ?
それは良いんですけどね、とにかく話が長いし、ず~~~~っとまくし立てて喋るねん!
途中から聞いてて頭がふわぁ~っとして、殆ど覚えてないんですけど、とにかく喋る!
でね、しょーちん。も何とかかわして逃げようと、話題を切り返すために割って入るんですけど、奴には史上最強の必殺技があるのです。
「わかるで~ぇ~!!」
です。
この語句でこちらの話への共感を装いつつ、内実話の主導権を取り戻し、また自分が話し出すという寸法です。・・・
「…あはは、そうですね!僕たちも貴重な休日なのでこうして電車で…」
「わかるわかる!!わかるでぇ~!最近休みの時間が足らなくなってるねん。人間は。昔はもっともっと大らかに生きてたんやって。それが人間やん??で、話変わるけど…」
ずっとこんな具合。( 一一)
しょーちん。のお友達はと言うと、もう早い内にこのおじさんの危うさに気付いたのか、しょーちん。におじさんを押し付けて距離を取っています。(怒)
もうこうなったらどこかで撒くしかない!
仕方が無いのでしょーちん。と友人は本屋に飛び込みました。
…おじさんも飛び込んできました。(笑)
やや暫くおじさんの話を聞きながら店内をうろついていると、少し離れてどこかのコーナーに見えなくなった友人からメールが来たのです。
これはもしや!!!(*´▽`*)
気を効かせて、何か一芝居打っておじさんから解放してくれるんやなかろうか??
その打ち合わせメールかも!!
喜び勇んで携帯を開いて見ると。
( ゚Д゚)←しょーちん。
あろうことかしょーちん。におじさんを押し付け、自分はそそくさと少し離れたプラモ屋へと逃げたのです。
「あ、、、あのボケェ!!!!!(# ーー)」
いよいよヤバいです。
おじさんは更に喋り続けます。
「いやぁ、この間芸人が芥川賞取ったやん?あれもさぁ、結局は他人への愚痴やろぅ?ほんま、最近の物書きは…あっ!仮面ライダーあるやん!仮面ライダーも次代を追うごとにさぁ………」
逃げねばならぬ。ゼッタイに。
しょーちん。は本当に疲弊してきまして。
意識を失うのではないかと不安になってきました。
どうしようも無いので先に行った残酷な友人を追ってみる事に。
もちろんおじさんも付いてくる。
「はぁ~最近料理してないなぁ。俺??料理するよ!パスタもするし、ビーフストロガノフとか………あっ!試食やってるよ!!」
ここで偶然チャンスが舞い降りたのです。
通りがかったフードコートのようなところで試食会があり、そこにおじさんはフラフラと進んでいきました。
しめたっ!
しょーちん。は一目散に後ろを振り返らずに走りました。(この話、マジやで)
デパートを飛び出し、友人がいるプラモ屋へ。
どうやらおじさんは追ってこなかったようです。
「はぁ。死ぬかと思った(。-`ω-) おい!それにしても酷いなぁ!!ほって行くかね?あぁ言う時!
"おい、しょーちん。!急がんと先輩待ってるよ"
とでなんでも一芝居打ってくれたらいいのにぃ~~~!!!」
「だって、めっちゃめんどくさそうなんやもん、あの人。カカカカ。」
こんな会話をその酷い友人とし、おじさんから解放された安堵感に包まれながら結構長い間、1時間ちょいかな?
その友人とプラモ屋で遊んでました。
…もう少しで駅までの帰りのバスの時刻です。
「そろそろ行こか!おじさんもさすがにどっか行ったやろ( *´艸`)」
そう口々に言ってプラモ屋を後にしました。
・・・・・・・・この時二人は、またヤツに会おうとは夢にも思っていなかったであろう。
その真赤な胸に有名中国武道家を潜ませながら、その男ははぐれた二人の青年を探し、徘徊していたのであった・・・・・・・
つづく。
また、おこしやす つらら庵 ♪
〇今日の水墨絵〇
「イラスト奮闘記・バイオハザード/レオン」
うーん、構えた銃口が狂ってる。表情もなんか変(笑)