つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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田舎の恒例行事・年末餅つき。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

もうご存知の方も多いかもしれませんが、ここつらら庵の有る地はかなりの田舎。

四季に渡り、祭りや盆やと色々な行事が行われます。

年末もどん詰まりの大晦日前には決まって餅つきが行われるんですね。

 

勿論しょーちん。の親戚の家でもするのです。

しかし、つらら庵の地域でも高齢化が進んで、餅をつくのをやめたり、機械を使って餅をつく家も最近では増えているんだとか。

 

確かに体力いるもんね~。お年寄りだけでは無理な所もあります。

でも、しょーちん。の親戚の考えでは、こう言う伝統は残さなあかんのやと。

からしょーちん。を含めた次の世代にまで担って行って欲しいんやと。

 

しょーちん。もね、大事やと思うんです。

便利さ、手軽さだけを追い求めている昨今は特に。

 

昔の人は四季の行事を通じて季節感を感じていたんやなぁとか思いながらネ。

というか、もはやこれをしないと年を越した感じがしません(;^_^A

 

 

そんなわけで、今日はその親戚宅に、餅のつき手の一人として行ってきましたよ~ん♪

親戚宅は自転車で十数分の極々近い所にあります。

 

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親戚宅から望む風景。

 

どやさ?

日本昔話でしょ??(笑)

じっさい同じ地域に住んでる身とは言えど、町の発展の差はあるわけで、言うなれば地域一のメインストリートの有る近くに居を構えているしょーちん。としては、ここに来るたびに、

 

「田舎やなぁ…」

 

と言ってしまいます(笑)

まっ、実際うちも似たり寄ったりのド田舎なんですけどね(;´∀`)

 

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山なんか見てみーな!

雪を頂いてるでぇ!オイ!!

あの山はここら辺地域の人にとって、どれだけ寒いかどうかを計る指標になってたりします。

 

どや?このいかにも田舎臭いエピソードは?(笑)

 

 

…しょーちん。が親戚宅に着く頃にはもう第一弾が蒸しあがっていました。

あっ、因みに親戚関係全ての家に餅を配るので、大量に必要。

臼に入る分のもち米を計6~7回に分けてつきます。

 

もう、石原軍団の炊き出しかっちゅ~程です。

 

なので、もちろんつき手もしょーちん。を含めた若い衆が代わる代わるつくんです。(^_-)-☆

ひとりじゃとてもじゃないけどむりだわさ…。

 

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これが臼です。

激重です。(笑)

 

イマドキこんな一木の臼って無いですよね。

4~50年前くらいから代々使っているらしいですよ。

 

臼もさることながら、こんなでか物を玄関の土間に入れれて、且つ、男二人がつけるスペースがあるっちゅ~のが、さすがは田舎の大屋敷ってな感じですよね。

だってこんな寒い時期に外ではきついもの…(。-`ω-)

 

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これが杵です。

使い方を変えれば武器です。(笑)

 

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ささ、第一段のもち米登場!!

アッツアツでっせ!!

 

冷めないうちに素早くつきます。

一番バッターはしょーちん。!!(いやいや、餅を打ってどうする)

 

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蒸して直ぐはまだこのようにお米の粒粒が残ってる感じです。

いきなりぺったんぺったんとはしません。

杵で、少しづつ地道に粒を潰して、全体的にある程度まとまる様になるまで潰します。

 

しょーちん。が写真を撮れるのはここまで。

もち米がまとまって来たら、あとは杵を振り下ろしてひたすらつくのみなので、とてもやないけど写真なんか撮ってられんよ!!(笑)

 

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つきたての餅を受けるボウルです。

粉も派手に散っております。

男の餅つきに繊細さは不要なのです。

 

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餅を丸める舞台(?)的な板です。

もちろんここにも粉を大量に撒いておかないと餅がねっとりと張り付いてしまうんです。

 

後は、拳半分くらいにちぎった餅を、ちぎっては放ってくれるおじさんから親戚一同が各々貰い、黙々と丸めて行きます。

手のひらの上に餅を置いて、もう片方の手のひらで餅を覆うような感じで円を描く様にくるくるとすると綺麗なお餅型になるんですよ♪

 

しかし、あっついっす!!(笑)

 

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こんな感じで。

 

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しょーちん。作のお餅。

どや!さすがは芸術家の丸める餅だけあってつるりんと滑らかじゃろて!(^_-)-☆

大小が微妙にまちまちなのは、ちぎって放る役の親戚のおっちゃんが悪いねん。(笑)

 

 

こんな流れで、ついて丸めては、次のもち米が蒸しあがるまで暖かい居間に戻って親戚たちと歓談し、30分くらいして蒸しあがればつくを繰り返します。

これがな~んかいいのよね。

 

頻繁に会う事の無い親戚たちと話したりしてね。

 

まぁ、全体的に高齢やから話題もやれ年金がどうだ、病気がどうしたになりますけどね。(^^;)

因みにしょーちん。はそんなおっさん、おばさん連中から「おじいちゃん」と呼ばれておる。(笑)

 

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つき手は交代交代にします。

この時はつき手の中でも高齢のおじさんがつきました。

ちなみにこのおじさんは大の餅好き。

親戚の中では ”妖怪餅食らい” のあだ名が付いているとかいないとか…。

 

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食べる事を考えて、杵を握る手にも自ずと力がこもる。

しょーちん。はこの時見てるだけ。

楽やわぁ~♪

 

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そしてさっきと同じように妖怪餅ちぎり……じゃない、親戚のおじさまがちぎっては放ってくれる餅をせっせと手のひらで丸める妖怪餅丸め…

 

って、誰が妖怪餅丸めやっ!!(/・ω・)/(笑)

 

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そして、妖怪粉掛けばばぁが準備をした箱に、次々と餅を入れていきます。

 

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こんな箱が4~5箱出来るんかな??

美味しそう!!(#^.^#)

 

全部つけた所でお昼の時間~♪

昼はもちろんお餅です!贅沢にも、つきたての臼から上がった餅をあるものに絡めて頂きます。

あるものとは…

 

 

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大根おろし~♪(*'▽')

 

これが旨いのよ!!

 

少しピリッとした大根おろしにしょうゆを掛けただけ。

美味しく頂きました~。

 

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因みに、普段は辛党の妖怪酒乾かしのおっさんばかりなので、甘い系の餅は作らないのですが、なぜか今年はあんこを包んでみる事に。

甘党のしょーちん。は大喜びなのです。

美味かった!(*^^)v

 

 

餅つきが終わり、ひと段落した所で、この親戚宅のすぐ上の山にある、先祖の霊を弔いに行きました。

今年一年無事に過ごせたことの感謝を伝えにね。

 

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墓からの眺望。

 

手前に見えている、大きな屋根の家が親戚宅です。

デカい!!(笑)

 

墓参を済ませ、帰り道ふと目をやると…

 

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何やら怪しい穴を発見。

 

一緒に来ていた先の妖怪餅食らいおじさんに、あれは何かと聞いてみると、

 

「あれか?防空壕や。」

 

…なんですとー!!!( ゚Д゚)←しょーちん。(笑)

 

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凄くないですか??

70年前の物が未だに有ると言う…。

もう、歴史やかんね。

 

流石は田舎だ(^^;)

 

なんでも、防空壕としてお役御免の後は、冷蔵室としてお野菜をこの穴倉で保管していたんですと。

ここに長いこと住んでるけど、知らんことがまだまだあるわ。

 

お墓も、いったい誰の墓なのかわからんようなものもあるからね。

 

「あれは誰の墓なん??」

 

ってしょーちん。が親戚のおじさんに聞くと、

 

「あれか?あれはじぃさんが拾ぅて来たんや。」

ですからね。

 

…どういう事やねん( 一一)(笑)

よーわからんワ( 一一)

 

 

と、言うわけで無事餅つき終了~♪

なんでも、自分でついた餅を食べると、翌年健康に過ごせるそうやで。

 

…しかし、どれが自分でついた餅なのか。

妖怪餅ちぎりがポンポン放り投げるからもはやわからぬ…(笑)

 

 

それではこのあたりで!

残す所今年も24時間!悔いのないように今年を過ごしてください~。

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇オマケ〇

猫達もつきましたよん♪

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