つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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歌川国芳・猫飼好五十三疋の魅力。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

最近猫ちゃんの虐待事件が多いですね。

今日もTwitterに流れてきた虐待された猫ちゃんの画像を見てしまい、(Twitterの特性上、見たくない物でも目に入る事がある。)朝から胸が痛くて…。

 

 

小さなかよわいいのち。

動物の好き嫌いは別にして、痛めつけたり弄んではいけません。

幼いころから生き物の可愛さ、大切さを学ばないといけませんね。

 

今日はね、動物愛護の活動とは違いますが猫ちゃんに関する記事です。

皆さんは、歌川広重東海道五十三次という浮世絵を知っていますか??

 

出典:http://image.rakuten.co.jp/adachi-hanga/cabinet/ukiyoe/hiroshige058.jpg

 

有名なのは色々有りますが、これなんかが中でも有名ですかね♪

しょーちん。はこの図が一番好きかなぁ(^^)/

構図や、下る人上る人の動きが素晴らしい!!

 

東海道の名勝地を描いた東海道五十三次

 

でも、今日は歌川広重の紹介ではありません。

この東海道五十三次を、面白い方法でパロディ化した天才絵師が居ました。

 

出典:http://articleimage.nicoblomaga.jp/image/12/2010/6/c/6c5469fb1367bc0e4799ebb0e4c2a0ebf90f64041263650428.jpg

 

この有名な絵を描いた歌川国芳です。

歌川豊国の弟子であり、奇想の浮世絵師とされています。

このドクロはインパクト大ですよね(;''∀'')

 

奇想とされるのは、実は国芳の性格だけではなく、この絵が描かれた当時の時代背景も絡んでいるのです。

当時幕府からは、政策として役者絵禁止令が出ていました。

様々な文化的な嗜好や歌舞音曲が、風紀を乱していると捉えられてのです。

 

でも、国芳は見事な発想で幕府の禁から鮮やかに逃れ作品を発表します。

 

「役者がダメなら動物だ!」

 

発想の転換で、擬人化した動物達を描き、時には幕府さえ風刺してしまいます。

 

https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2012/11/kuniyoshi_6.jpg

出典:https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2012/11/kuniyoshi_6.jpg

 

このように(^_^)

 

このいわゆる、戯絵(ざれえ)の中に、しょーちん。が大好きな絵が有ります。

 

 

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/kuniyoshi024/kuniyoshi024_main.jpg

出典:https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/kuniyoshi024/kuniyoshi024_main.jpg

 

猫飼好五十三疋(ねこかいこうごじゅうさんびき)

です。(*''▽'')

この絵は広重が各地の景勝地を描き表したのに対し、国芳はダジャレを交えて、地名を全て猫で表現したのです。

 

例えば…

 

https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_mishima_l.jpg

出典:https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_mishima_l.jpg

 

これは三島(みしま)と言う地名をもじって、三毛ま。(三毛猫の魔物ということで)

 

…少々無理やり感があるのもこの絵の魅力(笑)

 

https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_kameyama_l.jpg

出典:https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_kameyama_l.jpg

 

亀山(かめやま)をもじって、ばけあま。(化けた尼さん)

 

…う~ん、苦しい(笑)

 

https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_narumi_l.jpg

出典:https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_narumi_l.jpg

 

鳴海(なるみ)→かるみ。(軽い身のこなし)

 

…許しといたろ。。(笑)

 

 

https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_okazaki_l.jpg

出典:https://bakumatsu.org/blog/wp-content/uploads/2015/11/myokaiko_53biki_okazaki_l.jpg

 

岡崎(おかざき)→おがさけ。(尾が裂けている)

 

…ええやないの!今日イチやで国芳さん!!(笑)

 

このように、それぞれ地名になぞられた色んな姿態の猫ちゃんが描かれた浮世絵なのです。

カワイイ!(*^^*)

国芳は無類の猫好きとしても知られています。

いやぁ、昔からやっぱり芸術家は猫派が多いんですな~。

 

しかし、全ての地名を表すのに、最後辺りは無理やりやったやろね。(笑)

「なんかないかぁ~??」

と言いながら弟子たちに知恵を貸してもらったりしてる国芳を思うと微笑ましい。(^_-)-☆

 

そこで!

しょーちん。も、広重をパロディ化した国芳をパロディ化してがま口を作ったョ!!

(笑)

 

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じゃ~ん☆

 

この間描いていた下図はこれだったのです☆

裏は…

 

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先ほどご紹介した猫、紛れてるのが皆さん分かるかな??(^^)

 

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中布は今回は鮮やかなブルー。

 

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プラバンで作ったチャームは、程ヶ谷(ほどがや)→のどかい(喉がかゆい)の図。

これも無理があるな(-_-メ)(笑)

 

しかし、国芳の三毛猫は全てうちの庵主様に見えるのはしょーちん。だけ??(^▽^;)

 

今日は国芳の猫を見て頂きました!

世界中の猫ちゃんや動物たちに愛を!!( ˘ω˘ )

今日も一日ありがとうございました~☆

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の水墨DEアニメ〇

「ベルばら」

完全に女やん(^▽^;)

 

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