矢立(やたて)の綿の取り換え方法。何の綿が一番良いの??
おこしやす つらら庵 ♪
今日は七夕ですね。(*^^*)
皆さんは何をお願いしたんでしょうか??
しょーちん。の今の願いはただ一つ。
「ムカデをつらら庵に入れないでください。あとゴキさん。」
ムカデは風呂場に一度出てからは見ないのですが、いつ出るかと思うと枕を高くして眠る事ができません。。ほんまに。なんであんなに足が要るねん。
そして、なんで噛むねん。キライ。。(笑)
そや!ちょっとした珍事!!!
どうでもいい事やけど言わして!(笑)
いつものようにお風呂に入って椅子に座りシャンプーをしていた時の事。
しょーちん。のおケツをガブリと噛むものが!(;゚Д゚)
「ムカデ!?」
と思ったのですが姿は見えず。
そして安全を確認し座ると、またガブリ!!!
あのね、、プラッチックの椅子なん。
んで、ヒビが入っててん。
それで、しょーちん。が座るとその重みでヒビが広がりおケツが挟まってたんですな。
…ヒビに。。"(-""-)"
びっくりしたわ。。。
なんの話やねん。
…さてさて、今日は矢立の綿の換え方をご紹介します。
矢立(やたて)と言われてもピンと来ませんよね。
これだす。
しょーちん。愛用の、言うなれば筆記具ですな。
筆記具と言っても文字は書きません。
絵です。
しょーちん。はスケッチも筆でしているので、この矢立が有ると非常に便利なのです。
こんなものをイマドキ使っている人は恐らく世界に10人くらいなんちゃうかな?(笑)
中には、墨を含ませた綿と小筆が入っています。
この綿は、墨と水を交互に含ませていると長く使えますが、あまりにも長い間使っていると、次第に綿の柔軟性が失われ、墨を含まずカチカチになってしまいます。
こうなったら綿の換え時。
ところでこの綿…
これなんですが、なんだと思います??
これは…
なんと、庵主様の毛なんですね。(^_-)-☆
今の時期、猫は毛がわんさか生え変わるので山ほど取れます。
しょーちん。ママが毎日庵主様をブラッシングするのでその時に出た毛を貰うのです。
これはしょーちん。独特の方法では有りません。
矢立の綿は、海綿、もぐさなど色々使われるのですが、中でも水分の含みが良いのが
猫の毛なんですね。
江戸時代の文献にも載っています。
タダで貰えて活用も出来るんやから使わない手はない!(^_-)-☆
猫の毛が手に入りにくい人は脱脂綿でもOK。
まず、庵主様の毛を熱湯で洗浄。
そして良く乾かせば下準備オーケー。
庵主様の毛は文字通り三毛で三色なのに、混じると灰色になるんだなぁ。
などと思いながら。。(笑)
古くなった綿をピンセットで取り出します。
カッチカチです。(;^_^A
みて!
取り出しても形がそのままなくらい固まってます!
因みにこれも庵主様から頂いたもの。ありがとよ~。( ˘ω˘)
矢立の溝にきっちり収まるくらいの庵主様の毛を取る。
入れる。
呼び水代わりに水で湿らす。
…えっ?説明が雑になって来てるって?
んなことないよ~☆(笑)
墨汁をたっぷり含ませる。
でも、余りにびっちょびちょにするのは考え物です。
何故なら矢立は、 ”携帯できる” というのが利点だから。
しょーちん。も野外スケッチの時持っていきますが、全然漏れないですよ。('ω')
しっかりと中まで浸透させる。
筆で押し込むように。
これでOK!
後は好きな時に綿を筆の先で少し押し、筆先だけに墨を付ければそのまま描けます!
筆先で綿の表面を撫でて…
落書き。(笑)
このくらいの絵なら一度墨を含ませただけで、墨を継ぐことなく一気に描けます。
描く紙は何でも良いのですが、やっぱり和紙が一番筆と相性がいいですよ。
描いた後筆は洗わず、筆先を丁寧にティッシュで綺麗に拭います。
洗ってしまうと筆先がさばけてしまうので、筆の根元は墨で固まっていて筆先だけがさばけている方が細い線が描けて良いのです。
後はこのように仕舞うだけ。
江戸の商人たちはこの矢立を根付けで帯に留めて置き、必要な時にこの矢立で帳簿を付けたりしていたんですね。
明治・大正頃の日本に限りない憧れを抱いているしょーちん。は、これでスケッチするだけでロマンに浸れるのです。(*''▽'')
さ、今日の記事は誰が得をするんだろう?(笑)
まぁ、こんな筆記具もあるんでっせの記事でした。。( *´艸`)
それでは今日はこの辺で!
今日も一日ありがとうございました~☆
また、おこしやす つらら庵 ♪
〇今日の水墨DEアニメ〇
お家賃払わんでいいね。(笑)
今日は七夕なので、短冊で願い事をするアリエッティを描いてみました☆