日本画、室内スケッチの方法。(準備編) ~日本画のスケッチは洋画と具体的にどう違うか~
おこしやす つらら庵 ♪
紫陽花を昨日は紹介しました。
実はあの花、しょーちん。のいつもの散歩コースである山道で手折って来た物なんです。( *´艸`)
ちょっと前まではなにくれとなく手当たり次第にスケッチしたものですが、最近はとんと出来ていません。
「最後に何を描いたっけ?」
と、何を描いたかすら覚えていない状態に唖然としながらスケッチブックの最後の方を見て見ると…
蛾でした。(笑)
描いている途中でやめた為か日付が無く、いつ描いたかは分かりませんが、大分前に部屋の中に入ってきたのは覚えてます。
蛾って嫌われてるけど可愛いねんで♪
黒のおめめに角みたいなのがあってモコモコしてる。('ω')
これも、実際によ~く見てみないと分からない事です。
ただ、羽に付いてる鱗粉はきらい。。(笑)
さてさて、話が脱線した…(;^ω^)
今日は日本画の室内スケッチについて説明して行こうと思います。
まず、
「スケッチに日本画も洋画もあるの??」
とお思いの事でしょう。
これは洋画の巨匠、小磯良平のスケッチ。
流石は人物画の巨匠、細部まで克明に描かれています。
これはしょーちん。が良くブログで紹介している日本画の巨匠、速水御舟のスケッチ。
こちらも小磯良平に負けず劣らず、細部に至るまで克明に描かれています
西洋画家と日本画家のスケッチを見ていただきましたが、違い、分かりますか??
小磯良平のスケッチはこのままでも額に飾れば作品になるくらい、ありのままの姿を描いています。
それに引き比べ速水御舟のスケッチでは、バラを至る方向から色々と捉えています。
葉っぱの裏までメモ的に描いてたり。
これを額に飾ってもちょっと不自然ですよねぇ?(;^ω^)
上二点はしょーちん。のスケッチです。
先ほどの巨匠とは比べ物になりませんが…(^-^;
しょーちん。のスケッチも、一枚の中に色々な方向から見た物が描かれています。
これは何故かと言うと、西洋画と日本画の製作法の違いから来ています。
洋画は、人物モデルでも静物でも基本的には、現物を前にして描かれる事が多いです。
しかし、日本画は制作の方法上、現物は目の前におかず、スケッチを基に描かれる事が多い。
従って日本画のスケッチはありのままを描く事はもちろん、情報を記述するメモ的な役割も有ります。
だから速水御舟のスケッチにも、後で本製作に移った時分かりにくい所が無いよう、色々な姿態が描かれているんですね。( ˘ω˘)
以上、スケッチの東西の違いをご理解いただきました。(分かったかな??(笑))
では、日本画の室内スケッチのやり方を実際に見ていただきましょう。
まず、画材の用意。
鉛筆、絵の具(無くても最低限は描ける)、画用紙(スケッチブック)、以上三点です。
絵の具は色を付ける物ですので、線だけのスケッチならば用意しなくて結構です。
でも、外での素早くしなければならないような環境ならいざ知らず、ゆっくり描ける室内スケッチでは色も出来るだけ付けておきたい物。
色も大切な情報ですし、何より楽しいゾ!!!!(笑)
しょーちん。はスケッチも筆と和紙でしていますが、鉛筆とスケッチブックの方が描きやすいですよ。(^^)
ささっ、紫陽花を花瓶に生けて描いてみましょう!
どうでしょう。なんか変じゃないですか??
お部屋に飾るだけならこれで良いと思います。
でも、スケッチは自然に近い姿を写すのが大切な約束。
部屋で描く時にも、実際に自然に生えているような姿を写したいものです。
どうですか?これが皆さんも外で見ているような自然な姿ではないでしょうか??
枝ぶりにもよりますが、出来るだけ自然に近い姿に整えてから描きます。
横に長い容器を使い、工夫して角度を調整しています。
帰ってから家で自然に近い姿を作る為にも、普段からの細かな観察が必要になってくるのです。
よ~く見る事。
繋がりましたか?(笑)
では、次回から本番のスケッチに入りたいと思います!
長い記事をご覧下さりありがとう御座いました!
今日も一日ありがとうございました~☆またね。
また、おこしやす つらら庵 ♪
~室内スケッチ準備のまとめ~
①日本画はスケッチを基に描く。スケッチの体裁よりも、色、形、大きさ等の情報を詰め込んだ描き方で良い。
②室内スケッチの場合、花は特に、実際に生えているような自然な形に整えてから描く。