つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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桜の日本三大名画。 …独断と偏見による。

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

さくらが丁度盛りだってーのに、なんなのさこの雨続き。(; ・`д・´)

いつも桜の時期は雨降りのよーな気がする…。

 

まぁ、友達の少ないしょーちん。は皆とわいわいするでも無し、関係ないっちゃ関係ないんやけどね。。(笑)

いやぁ、世間の、花見を楽しみに一年待ってはった人たちが気の毒に思えて。( 一一)

 

ここは一つ、しょーちん。が室内で皆様に桜をみせてしんぜよーではないか!!

 

と、いうわけで今日はしょーちん。の独断と偏見による桜の日本三大名画をご紹介しようと思います。(#^.^#)

ところで、日本画でパッと思いつく桜の絵って有りますか??

恐らくないと思います。

何故ならば桜はとても絵にしにくいんです。

 

見てる分にはきれいなんですけどね~。

こと、絵になると表現するのが難しい。というか、絵になりません。

なので上手く描くのは至難の業で、名画も意外と少ないんですよ。

 

そんな中、「これは!」としょーちん。が思うものを挙げてみました♪

お弁当やお酒を用意して見て下さいね!(笑)

 

http://seikougarou.co.jp/images/goods/jpg54b74d4ff037d_higashiyamakaii6.jpg

引用:http://seikougarou.co.jp/images/goods/jpg54b74d4ff037d_higashiyamakaii6.jpg

東山魁夷 ”花明かり”

 

京都の有名な丸山公園の枝垂れ桜が描かれています。

月が桜の真上でおぼろげに光り、桜を一層幻想的に見せています。

 

技法的な面で言うと、やや見上げたような視点から描かれることによって、まるで本当にその場で桜を見ているような臨場感があります。

桜の背景に鬱蒼とした濃い色の林を持ってくることにより、儚く優しい色の桜が際立つよう考えられています。

 

日本の国民的画家と呼ばれる東山魁夷

この人が描く景色は皆驚くほど静か。実際は桜が見ごろの丸山公園なんて人がごった返してて風情も何も無いんですけどね。。( ̄▽ ̄;)(笑)

 

http://sekisindho2.up.n.seesaa.net/sekisindho2/image/E88AB1.jpg?d=a59850387

引用:http://sekisindho2.up.n.seesaa.net/sekisindho2/image/E88AB1.jpg?d=a59850387

加山又造 ”雪月花の内、花”

 

日本の装飾的・琳派的な面と水墨画などの精神的・写実的な面を研究し融合した日本画家、加山又造

しょーちん。が尊敬、いや、溺愛と言って良いほど好きな画家です!(*^^*)

 

東山魁夷の優しい桜とは打って変わって魔的な夜桜です。

まず、桜の横で燃えているのは篝火(かがりび)なのか??

篝火にしては炎が異常に大きい。……火事やん。。(;・∀・)(笑)

 

加山又造は自由に絵の構成をする画家なので、炎が何であれ良いのでしょう。ただ、この組み合わせが美しければ。

炎の描き方は明らかに速水御舟の ”炎舞” に倣(なら)っています

 

http://www.yamatane-museum.or.jp/img/collection/collection_11.jpg

引用:http://www.yamatane-museum.or.jp/img/collection/collection_11.jpg

 

これね。

いつだったかもご紹介しましたが、速水御舟も大好きな画家です。

ちょっと魔的な物に魅せられやすいのかな、しょーちん。は。。

 

芸術界ではパクるとは言わないのです。倣う(ならう)と言います。

それでいいのです。良いところはパク……、おっと、倣えば。(笑)

 

桜の方は、一輪一輪が全て真正面向きなのもこの絵の特徴です。

日本画ではよくある描き方ですが、装飾的な描き方にしては実物感を損なっていない不思議な絵です。

実は加山又造展が9月にあるのを今から楽しみにしています!!興味のある方は行ってみてね。(#^.^#)

 

http://www.yamatane-shop.com/data/artbox/product/nihonbizyutu/07_b.jpg

引用:http://www.yamatane-shop.com/data/artbox/product/nihonbizyutu/07_b.jpg

 

小林古径 ”清姫の内 入相桜” 

小林古径は今ご紹介した中では一番古い画家。

実は、加山又造も美術学校で小林古径の教えを受けていた時期がありました。

 

”線の行者” と評されるほどストイックに線を追い続けた古径。

しょーちん。が最も敬愛する前田青邨安田靫彦と共に院展三羽烏と呼ばれました。

 

この絵の桜は普通の桜ではないんですよ~。

主題になっているのは安珍清姫の悲恋物語歌舞伎や能では道成寺として知られている物語なのですが、ざっと要約しますと、、、

 

ある地を目指して旅をするうら若きイケメン僧侶、安珍。夜も更けたので、さる宿にて一夜を過ごすことに。

すると、その宿の清姫という娘がイケメン僧侶安珍に一目ぼれ。

猛アタックをしますが、修行の身の安珍は愛を拒みます。

それでもしつこくアタックしてくる清姫に耐え兼ねてとうとう宿を飛び出し、追いかけてこれないよう船で川を渡ります。この川が日高川です。

 

愛を拒まれ失意の底に落とされた清姫日高川に入水します。

が、あまりに安珍を思う気持ちが強く、その魂は竜へと変身をとげ、なおも安珍を追いかける。

逃げる安珍は行き場を無くし、道成寺という寺の、釣鐘の中に隠れます。

竜と化し追ってきた清姫は釣鐘ごと安珍を焼き殺し、自らも燃え尽きました。

 

焼け残った跡に、安珍清姫が結ばれた形として一本の桜が咲いたとさ。。

 

おしまい。(^^)

 

しかし、この話ってさー、、、安珍かわいそくね??(笑)

一方的に好かれた上に、死してなお桜となってストーカー女と一緒になるなんて…。"(-""-)"(笑)

どうなんかな?

安珍清姫を好きやったけど、あえて僧侶としての修行を取って逃げたんかな?

うん、そうしておこう。(笑)

 

…さてさて絵の話に戻ると、新古典主義の古径だけあり、描き方は古典寄り。

ですが古臭さは無く、春の何ともいえない柔らかさが存分に表現されています。

そして、余計な物が一切描かれていない。

そして不思議と儚さやもののあわれさえ感じます。

清姫の物語を知ってると余計にね。

そして一番すごいのは、ピンクを一切使っていない。

普通、桜を描く時は使いたくなるよね。

あえて浮いた色を使わない事によって清らかさを演出しています。

流石はストイックな古径。

 

 

いかがでしょう、お花見出来ましたでしょうか?(^_-)-☆

 

絵を見てから実物の桜を見るのもなかなか一興ですよ!

画家が実物の桜をどう省略し表現しているかを考えてみるのも楽しい物です。

 

てか、しょーちん。もこの間のやりかけの下図を作らねば。。(・・;)

 

turara-an755.hatenablog.com

 ほんまに、ひとの絵の批評をしてる場合やないわ…。

 

仮にしょーちん。が先生で、しょーちん。のような生徒がおったら通知簿の生活態度の欄ににこう書いたんねん。

「主体性が強く積極的ではあるが、自分の事を済まさない内から他人の世話をしたがるクセが有ります。親御様におかれましては、そこのあたりご指導ください。」

 

こうじゃ!(笑)

 

 

それでは、

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の水墨DEアニメ〇

メーテル

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つけま3枚付けやな。…いや、4枚か。。($・・)