らくやきマーカー?らくやき絵の具? それぞれのメリットデメリット。
おこしやす つらら庵 ♪
今日はなんでも鑑定団の放送日でしたね~。つらら庵は関西圏なので再放送なんですが。。
しょーちん。は下手の横好きですが日本画を嗜むので、日本画ならある程度目が利きます。
しかし、焼き物だけは全然わかりませんね~。(^^;)
一見綺麗っぽい物が二束三文だったり、きったねー茶碗が高値だったり、一見汚い、安そうな茶碗が安かったり。。(笑)
まぁ、天下の〇島先生も間違った鑑定をするくらいですからやはり……
お、この話題はタイムリー過ぎてヤバいのでやめときましょね。(;'∀')(笑)
さてさて、今日ご紹介あそばすのは、少し前にインスタグラム等のSNSでその手軽さから話題になった、自宅のオーブンレンジで絵付けができるらくやきマーカーです。
引用:
このように色々なカラーが発売されており、皿などの陶器や、耐熱ガラスに絵や文字を描き、手軽に絵付けが出来る商品です。
普通のマジックで絵を描く感覚に近く、お子様から大人まで楽しめるのもヒットした理由でしょう。
この商品の大きな特徴としては、焼き付ける前なら何度でも描き直しが出来る事と、一度焼き付けてしまえば完全防水になり、食器としても使えると言う事でしょうね。(#^.^#)
とは言っても、食器として使うには色々と制限が有るんですけどね…。(;^_^A
それについては制作プロセスの中で追い追い言います。(^^)
今回皿に描くのは例によって…。
もうこのブログではレギュラー格ですね。(;^ω^)
鳥獣人物画巻から、うさぎさんです。
つらら庵と言えば和が家風ですので…。
それではいってみよー!!(^_-)-☆
1・今回使ったもの
今回は制作プロセスを追うとともに、らくやきマーカーと共に発売されているらくやき絵の具の比較も簡単にしていきたいと思います。
こちらが今回使ったもの…。。
まぁ、何回も言うてる通り、絵の具とマーカーっす。
現物の鳥獣戯画は墨の線で和紙に描かれてるので、今回はお皿に和紙に描かれた様な風合いを再現しようと思います!
そのため、使う色は墨の代わりに黒。赤のマーカーはハンコ(印)を描くためだけに使用します。
ですので、絵の具とマーカーの比較と言っても本当に限られた物になると思います。ごめんね~。<(_ _)>
実はマーカーを買ったのも、絵の具の赤が売り切れだったからなんですよ。(;´・ω・)
人気なんかな??
なので、マーカーはしょーちん。も初めてです☆
後は、キャンバスとも言える陶器や耐熱ガラス。
今回の作例では、簡単に小さな陶器の平皿に描いていくよ~。
ところで、真っ白の皿やマグカップなら何でも良いのか?
らくやきマーカーを販売している会社によると、「オーブン可の表示のない陶器またはガラスには使用しないでください」とのことです。
なので、皿やマグカップを買うときは裏のシールの表示を見て、オーブン可のものを選びましょう。
ダイソーさんにはあまり見かけませんが、セリアさんならオーブン可の陶器の皿やマグカップが有りますので手軽に低価格で楽しめますよ!
あっ、決してダイソーさん批判ではありませんよ!(笑)百均にはそれぞれの会社で得意分野があるので、その時その時で使い分けさせてもらいましょう!(^_-)-☆
因みにしょーちん。ママは百均マイスターで、時として店員さんより何がどこにあるかを把握しているので、たまに見ず知らずの人にも商品案内してたりします…。(笑)
お主は店員か…( 一一)
2・らくやき絵の具で描く
まず、らくやき絵の具でウサギさんを描きます。
陶器なので表面がツルツルしており、和紙に描いたときの様なにじみやカスレは出ませんが、筆に含ませる絵の具の量の調節で、カスレやにじみの部分をそれっぽく描きます。
絵の具はサラサラでもなくドロドロでもなく、丁度良い濃度と言った感じです。
因みに、らくやき絵の具に限っては専用薄め液で自由に薄めたり、他の色と混色できます。
これによって自分の好きな色が作り出せるので、色にこだわりのある方は絵の具の方がおススメです!
この時点では絵の具は乾いているように見えますが、焼き付け前なので簡単に落ちます。実はこの絵も耳の部分を何度か消して描き直してたりします。(^^;)
失敗した場合は、水で湿らしたティッシュで擦ります。
この時注意したいのは、拭った後の絵の具の消しくずの様なものを、必ず焼き付ける前に綺麗に取り除いておくこと。細かい部分は綿棒を使うと取りやすいですよ~。(^^)
くずでも皿に残したまま焼き付けてしまうと後で取る事ができず汚くなりますので…。
この背中の部分はしょーちん。のこだわりポイント!
筆に含ませる絵の具を少なくし、運筆も心持ち早く動かしてカスレを演出します。
とは言っても、和紙ではないので完璧なカスレは出ませんので、あくまで雰囲気…。
基本は筆に少し多めに絵の具を含ませ、線のところどころにアクセント的に濃い部分を二度描きする事。
こうする事によって単調な線にメリハリが付きますよ☆
3・絵の具とマーカーの比較
うさぎの絵が描けたところで、赤のマーカーで印を描きます。
ここで、絵の具とマーカーの比較をしてみましょう。
左がマーカー、右が絵の具です。
「あれっ?赤色の絵の具って有ったの?」
と思った方、もうちょいその質問には答えられぬ…。(;´・ω・)
追い追いね。←やばい!追い追いが溜まっていく一方や!(笑)
閑話休題。
まず、パッと見て分かることは、マーカーはその性質上とても薄ぬりになってしまい、濃く描画するには、乾いてから重ね塗りをしなければなりません。
絵の具は、筆にたっぷりと取る事ができるので、一度で濃く塗れます。
しょーちん。は日本画風のキレが有り伸びやかな線を引きたいので、マーカーはとても使いにくいと思いました。
しかし!
一概に悪いとは思いません。
淡い色から徐々に様子を見ながら描きたい人や、あえてマジックの塗り跡を残したい人はマーカーを使うと良いでしょう。
タッチの付いた絵も可愛いですもんね。('ω')
あと、なんといってもキャップを外せばすぐに描けるので簡単。
お子さんと一緒にオリジナルのお皿を作ったりなんかすると、家族の絆も深まる事請け合いです。←ほんまかいな(笑)
でもでも、日本画風に描きたいしょーちん。にとってはやっぱりマーカーは使いづらい。
そこで苦肉の策。。。
4・マーカーを分解してインクを取り出す
しょーちん。、買ったばかりのマーカー、へし折ってやったぜぇぃ~。ワイルドだろぅ~??(笑)
古っ。"(-""-)"
いやぁ~、へし折るつもりは無かったのですが、ワイルドなもんやからバキッといってしまいまして…。( ̄▽ ̄;)
こうして、インクを吸った脱脂綿からインクを搾り取り絵の具にします。
良い子はまねすんじゃねーぞ。悪い子は自己責任でどーぞ。(笑)
っと、ところで絞った絵の具をどこに保存するか…。
そこでちょいとつらら庵秘伝の絵の具棚をガサゴソしてみると…
おっ、ええサイズの瓶やんけわれ~。ちょっとちこーよれやぁ~。<(`^´)>
こやつの中身をちょいとどこかに移してだな…。。。
はい、見るからに怪しい小袋の出来上がり!!
だっ、大丈夫よ!しょーちん。はスポイトにお茶入れないし、6年前から監視もされてないよ~。(爆笑)
これで空き瓶ゲーッツ!!(*^^)v
この瓶に、インクを含んだ脱脂綿をギュイギュイと絞ります。
らくやき絵の具の出来上がり~♪
実はさっき比較に出した絵の具はこれです。(^^;)
目いっぱい手を真っ赤にしながら絞りましたが、意外と少ないよね?
でも、しょーちん。は印の部分にしか赤は使わないのでこれで十分。(^-^)
この瓶に、プラモ屋で売っているメタルボールという小さな鉄の球を入れておけば、瓶を振るだけでインクが攪拌出来て便利っすよ~。
5・取り出したインクで描画
先ほどのインクを筆にとり、つらら庵の代紋とも言える印(専門用語では落款)を描きまする。
おぉ~!やっぱり赤がちょこっと入るだけで格段に絵が締まって見えますね☆
これで表面の絵付けは完了!次は皿を裏返してつらら庵製だということの証、サインを入れます。
びしっと決まりました!!
これで贋作かどうか解るわけです!←誰が真似すんねん。(笑)
ここまでの注意なのですが、絵の具が乾いても焼き付けるまでは少しの摩擦でも簡単に剥げてしまうので、描画面をあまり触らないでください。
特に、皿を裏返して描いている時などは気を付けましょう。
(しょーちん。はちょーしに乗ってサインの所を擦ってしまい、描き直しました…(..))
すべて思うように描けたら完全に乾かして第一段階完了!!
いよいよ焼き付けです。
しつこいようですが焼き付けた後は描き直せないので納得のいくまで描きましょう。(^^♪
あと、レンジ綺麗にしとこな。(笑)
6・オーブンレンジで焼き付け
余熱を済ませたレンジに皿をインしてスイッチオン!
焼き付け時間はお手持ちのレンジのワット数によりますので、それぞれ確認し焼き付けて下さい。
大体25分~30分です。
早いよね~。
机に散乱しているであろう道具や画材を片づけている間に焼けちゃいます。
…ちょっと!!どうでもいいけどレンジの扉にしょーちん。のイケメン顔が写りかけてるやん!あぶねーあぶねー。。(;'∀')
(因みにしょーちん。はな〇ぎ武氏に似ているとよく言われます…。(´;ω;`)(笑))
~待つこと30分~
チ~ン♪♪←イマドキ?
と、出来上がっても直ぐにレンジから取り出してはいけません!!
出来上がっても、そのままレンジの中で1時間寝かせます。
絵の具の定着を強める意味合いと、急に取り出す事により、レンジ内と外の温度差で割れてしまうという最悪のトラブルを防ぐ意味合いがあります。
早く見たいけどここはグッと我慢!<(`^´)>
~待つこと更に1時間~
7・完成♪どやさっ!
画像暗くてごめんなさい。(笑)
一見焼く前と変わって無いように見えますよね。
心なしか少し色が濃くなってる気はするけど…。
で、肝心の描画面の耐久度なんですが、擦ることはもちろん、爪でひっかいても剥がれません!感動!!(#^.^#)
一応、公式の説明では描画面は易しく扱って下さいとの事ですが、かなり定着が強そうです。
でも、食洗器は不可で、金だわしやメラミンスポンジで洗うことも不可となってます。
これらに気を付け、一度耐水も検証してみましょう。( ´∀`)b
8・耐水実験
洗剤を柔らかいスポンジに付け、かなり荒っぽく洗ってみました。
うさぎさんよ、容赦しないぜぇ~。ゴシゴシ!!ヽ(`Д´
そして水で流す。
ぜ~んぜん平気!!
全く落ちる気配なし!!
凄いですよね!これなら繰り返し洗って使えそうです。
ちょいとこじゃれた和食などを盛れるよう、今回は控えめに絵付けしてみました。
アイデア次第で色々な物が描けるので皆さんも色々と研究してみて下さいね。
最後になりましたが、この絵の具で描いた皿やコップには常温以上の物を乗せてはならないそうです。
これ、残念やんね~。
でも、どーなんやろ?マグカップみたいに直接熱いものが描画面に触れなければ大丈夫な気がするけど…。
もちろん、カップの中には描いたらダメよ。
まぁ、どちらにしても自己責任でお願いします!(笑)
9・まとめ
とにかく、マーカーのメリットは使いやすさの点でおススメ!お子さんも安全に絵付け出来ます。デメリットとしては、一度で濃く描くことが出来ず、何度も重ねなければならないと言う事。何種類か色が販売されているものの、自分好みの色で描けないと言う事。
絵の具の比較はマーカーのインクを絞り出した物を使ったので、らくやき絵の具の純正品とは言えませんが、まぁ中身なんて一緒でしょう。←テキトー(笑)
絵の具の良さは、一度で濃く、しっかり色を乗せれる事。筆でニュアンスを出しやすい事。自由に混色出来る事かな。
デメリットはメリットの裏返しでもあるのですが、筆を使うので技術が無いとムラになりやすいと言う事。用意が面倒で手軽さに欠ける事。コスパが悪い事。
こんな物でしょうか。
以上を鑑みて色々と研究し、ご自分に合ったものを選んで楽しく創作してみて下さい。(#^.^#)
自分の好みのデザインの食器が簡単に作れるので結構ハマってしまいますよ!
この記事が少しでも皆様の創作に貢献できればうれしく思います♪
それでは、
また、おこしやす つらら庵 ♪
〇今日の水墨DEアニメ〇
「けいおん!」
アニメ模写でも日本画の線の勉強になるわ~。。(^_-)-☆