つらら庵日和

つらら庵日和。

つらら庵の職人 しょーちん。の日記。

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名画模写修行。(西洋編)…思い出綴り。①

 

おこしやす つらら庵 ♪

 

今日は昨日書けなかった模写の思い出と、個々の画家たちについて語っていこうと思います~(^_-)-☆

これまで模写してきた絵には一つ一つ思い出があります。そりゃー一作品仕上げるのに半月も絵とにらめっこしてるんやからあたりまえっちゃあたりまなんやけども、不思議なことに模写の内容以外のことも関連付けして覚えてるんですよね。

例えばこの絵。

 

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ラファエロの模写ですが、僕が西洋画の模写を始めた第一作目の作品です。何か顔が固いね。(;^_^A

この絵にも模写の内容以外の下らないことを関連付けして覚えてたりします。この絵はね、何月かは分からないけど少し暖かさが増して暑くなりかけた頃に描いた記憶があります。(五月半ばくらいかな?)しょーちん。は外仕事をしているのですが、この模写をしている時はとてもきつい仕事で、セメントだらけになった記憶もあります。もう十年前の話ですがこんなどうでもいいことも、模写をすることによって脳に刻み込まれるんでしょうか?

因みにねしょーちん。は記憶力は元々悪くは無いんですが、覚えようと敢えて意識しないと全く覚えれません。例えば、二日前の夜ご飯なんかは全然思い出せません。(笑)

なのに、”描く”という作業とひとたび結びつくと、本当に些末な事でも焼き付くんです。これは多分僕に限ったことではなく、万人共通の脳の働きなんやろなぁ。

茂木健一郎氏に会ったらきいてみたいわ。

あっ、やっぱやめとこ。何かめっちゃ熱く語って来られてもしんどいし。あの人、脳の事やったらしゃべり続けそやん?メタ認知だのクオリアだの言われてもね…。(笑)

さてさて、絵について喋らんかい!

この絵の作者はラファエロ昨日も言ったけど、西洋絵画の歴史で言うと、ダ・ビンチよりも重要人物です。

何故かと言うと、ルネッサンス(文化再興の意味。山田ルイなにがしかを思い浮かべた人は文化水準が低いということの表れなので改めよ。(笑))期以降、ラファエロの画法が言わばお手本になり、猫も杓子もラファエロ画法、アカデミズムさをどんどん増して、ラファエロのような絵を描くことが画家の画家たる正道となりました。ダ・ビンチももちろん重要視されてはいますが、どちらかといえばダ・ビンチの画法は独自性が強すぎて万人の手本にはなりにくかったんですね。

因みにラファエロはダ・ビンチの弟子でもあります。

ラファエロ画風一色になってしまった画壇にNOを突き付けたのがラファエロ前派読んで字のごとく、一旦ラファエロ以前の個性のある描き方に戻ろうという運動。

それほどこの時代はラファエロの画風にあらざれば画家にあらずの雰囲気だったんです。ラファエロさんの偉大さ、お分かりいただけましたか?(^^♪

しょーちん。が模写した聖母子像、イエスとその母マリア、洗礼者ヨハネが描かれています。一見変わったところのない絵に見えますが、これが描かれた西暦1500年代においてはとても斬新な作品なんです。

これまでの聖母子像では幼児イエスの威厳を前面に押し出し、その母たるマリアとは距離を置いて描かれる事が普通でした。でも、ラファエロの聖母子像はまるであたかも普通の母と子の家族写真のように描かれ、主題はイエスの威厳より親子愛にウエイトが置かれています。この時代、このような描き方はしませんでした。円形の支持体に描かれているのも変わっているし、これによってより親子が身を寄せ合う構図が強調されています。

この絵からは構図の妙を学びましたね。(因みにあの時代の日本画家としては珍しく下村観山なんかもこの絵を模写してます。)

あっ、言うの忘れてたけど、しょーちん。の模写は原寸で描ける範囲ならなるべく原寸で描いていますが、大抵はバカでかい絵なので、そういう時は縦横比は変えず、縮尺して描いてます。画材も作業を早めるために油絵具は使わず、渇きの早いアクリル絵の具を使ってます。油絵は一層塗り終わったらひと月くらい乾かさないといけないときもあるので…。

 

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ゴッホさんです。

絵に詳しくない人でも名前と作品を知っているという、大変有名な画家です。

この人の生涯も悲惨で、最後には麦畑で拳銃自殺を遂げます。

が、実はそのまま麦畑で死んではいません。

死にきれなかったゴッホはよたよたと下宿先まで歩いて帰り、傷口に包帯を巻いて、たばこを吸い、徐々に弱って息絶えました。。

 

えっ、中途半端…かっこ悪…。(笑)

 

だから大抵のドキュメンタリーやドラマでは、あえて麦畑でそのまま死んだかの如く描かれています。だって、絶対その方がかっこいいもんね。。。

「あぁ…いったぁ~。撃ちそびれたぁ~。いったん帰ろ。」とか言いながら帰って死ぬとか情けないしね。(笑)

ゴッホの作品の中で教会の絵はしょーちん。の中では三本の指に入るほど好きなものです。死の直前の作品だからか、少し意味深で暗いですよね。

ゴッホの絵って、情熱の赴くままに描かれてる感じがしますが、僕が模写して感じたことは色・構図・タッチ、どれをとっても繊細に、そして冷静に描かれているということ。特に色に並々ならぬこだわりを感じます。僕も、模写をする前は原色が多用されているイメージを持っていましたが、よく見ると実に念入りに色の組み立てをしています。模写をすると見ているだけではわからないことも見えてくるので不思議です。

 

あかん!!思わず熱が入って時間かかってもーた。。。(笑)

何かまとまりが無くなったけど、この模写の記事は分割して書きますわ…(-_-;)

てなことで、ゴッホの続きから次回は書いていきます。( 一一)

あっ、明日は日曜なのでマイクラのゲーム記事を書かなあかんから来週以降になるかな(^^;)

マイクラは取り敢えずバイオの洋館作りの資材集めから始めるので最初はおもんないかもやけどよろしく!!(笑)  それでは、

 

 

 

また、おこしやす つらら庵 ♪

 

〇今日の鳥獣戯画図鑑〇

「笑いながら追いかけられる怖さ。」

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