鳥獣戯画について。 ついでにハンドメイド 作品をこそっとお披露目。
おこしやす つらら庵 ♪
今日は、かの有名な鳥獣戯画についてお話します。ちなみに僕この鳥獣戯画、大、大、大好きなんですよ〜!☆
絵に詳しくない皆さんも、有名なうさぎとカエルの相撲の場面は一度は見たことが有るのではないでしょうか?
冒頭掲載の画像は僕が作った"鳥獣戯画ぶろーち"です。(^^)ヤフオクにも出品していますので、もし良ければヤフオク内で つらら庵 と検索してみて下さい!( ´∀`)b
1.鳥獣戯画とは?
突然ですが、鳥獣戯画ってそもそもどんなストーリーになっているかご存知でしょうか??
実は、ストーリーと言える程の物語の展開は無いと言っても過言ではないのです。鳥獣戯画は、甲、乙、丙、丁の4巻で構成されているのですが、特に有名なのは先程も申し上げたこの甲巻。
カエルやうさぎ、とても楽しそうでしょう?
この絵巻を所蔵しているのが高山寺と言うお寺で、作者も鳥羽僧正だとする説もある事から、何か仏教的な意味合いが有るのでは無いかと穿った見方をしてしまいがちですが、先程も言ったようにただただ、種々色々な動物たちが、田楽を楽しんだり、賭弓(のりゆみ)を競ったりして、この絵巻を見るものを笑顔にしてくれます。
そこに仏教的な意味合いを込めて作者が描いたかは今となっては知る由もありませんが、子どもが絵本を見るような感じで、大人もついつい引き込まれてしまう魅力を持っていると言っていいでしょう。描かれたのは平安後期とされていますので、今からおよそ800年前の事です。そんな大昔の巻物とは思えないほど現代でも親しみやすいチャーミングさを持った絵巻です。
2.あの伝説的漫画家もとりこ?
色々な人々を魅了する鳥獣戯画ですが、なんと漫画の基礎を築いたと言われる手塚治虫さんも評価しています。
"https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/Tezuka_Osamu.JPG"
「何百年も前に僕のやりたいこと全部やられてんだもんなぁー。」
この様な意味のことを某テレビ番組で語っている映像を見たことがあります。たしかに、そう言われてみると手塚治虫さんのタッチ、どことなく鳥獣戯画ににていませんか?
特に、相撲のシーンでカエルに投げられているうさぎの"S"を描くようなカーブの所とか!!
う〜ん、うまく言えない…。わかってくれんかなぁ(泣)(* >ω<)=3
手塚治虫はアニメーションもライフワークにし、その確立に尽力した人。流れるような鳥獣戯画の描き方にも、もしかすると何か触発される所があったのかもしれません。
3.鳥獣戯画の技法
さてさて、ここからは少し自分なりに技法の面を掘り下げてみます。
わたくし事で恐縮ですが、日本画を独学で学んでいるつらら庵職人・しょーちんは、何年か前に鳥獣戯画の甲巻、乙巻は模写した経験があります。少しだけご紹介……
いやはやお恥ずかしい(笑)(*´∀`) ・・・と言うか、これも裏打ちしてへんやないかぁーい!!ナスの絵裏打ちしてる場合やないがな!!(笑)
さてさて…、模写して自分なりに感じた事は、驚異的なデッサンの確かさ、書法の熟錬を持ってしないと描けないという事。
更に、ここは意見が別れるところかと思いますが、下図や下書きといった類のものは無かったのではないか?とも思います。
スピード感が半端なく凄い。
"戯画"の"戯"は"たわむれ"とも読みます。本当に"戯れで"描いたかの如く、スピード感に富み、自由なんですよね。
ここで言うスピード感というのは、動物達が走っているとか、追っかけているとかのスピード感ではなく、あくまで、作者の筆を動かすスピード感です。
日本画は特に、筆のスピード感が絵の出来上がりにも如実に反映されるのです。しかも、そのスピードを保ちつつ動物達の骨格や動きを捉えるんですから、もうそれは神業です。"神ってる"です。はい。(よしよし、これで一応流行に乗れたぜ。(笑))僕は絵のお稽古でも技法の面で鳥獣戯画に感銘を受けているので、ハンドメイドでもこんなものをつくってしまうのです。それがこちら……
4.鳥獣戯画ハンドメイド作品♪
えー、ちょい画像粗いっすねー(笑)ゴメンナサイ!ガラケーからアップしてるもので…。(^_^;)
つらら庵 では手描きにこだわりがあるので、このブローチも和紙に手描きで描き、レジンでコーティングしたものです。
和紙にレジンが滲まないように工夫するのが大変でした…。(汗)これの他にも色々な案は有るのですが、中々忙しいことも有り、まだ実現できてません…。(T_T)
この間お目にかけた癒しの苔玉風ますこっとも早く作りたいんじゃが…。はぁ。。
まっ、気ままにやってゆきます〜。ブログでも何か出来たらご紹介しますね!
いよいよ正月休みも終わり。体がなまって、仕事始めは何かとしんどいと思いますが、皆さんもご自愛くださいネ!!
それでは、
また、おこしやす つらら庵 ♪